遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

2011-01-01から1年間の記事一覧

いつくしみ深き/2011年12月31日

■いつくしみ深き What a Friend We Have in Jesus 部下の結婚式で歌詞を見ながら歌った経験があります、賛美歌312番「いつくしみ深き」。 他にも何曲か歌いましたが、歌詞を見れば歌える讃美歌が多くて、柄にもなくじんとしてしまいました。 この賛美歌3…

今年の墓碑銘/2011年12月19日

今年の墓碑銘 本日、北朝鮮の将軍様の死亡ニュースが駆け巡ったが、 私の墓碑銘には間に合わなかった。 画像上部左端から 和田勉 「竜馬がゆく」「天城越え」「阿修羅のごとく」などなど、緻密な演出は、風采と正反対。 宮尾すすむ このポーズこそ、宮尾すす…

パーソン・オブ・ザ・イヤー/2011年12月17日

■パーソン・オブ・ザ・イヤー 雑誌タイム"Time"では、その年もっとも活躍した人物や、世界に影響を与えた人物を 「パーソン・オブ・ザ・イヤー」として選出している。 2011年は、特定の個人ではなく、抗議活動(デモ)の参加者を意味する"The Protester"が…

バロックの旅/ダニエル・ホープ

G線上のアリア-バロックの旅/ダニエル・ホープ 今年の秋は短かったのですが、それでも約2ヵ月間の秋の間中聴いていたのが、 バイオリニストダニエル・ホープの「G線上のアリア-バロックの旅」というアルバム。 バッハ、ヘンデル、テレマン、パッヘルベルな…

回帰者/グレッグ・ルッカ

回帰者 グレッグ・ルッカ 飯干 京子 (訳) (講談社文庫) 「守護者」「奪回者」「暗殺者」「耽溺者」「逸脱者」「哀国者」と続いてきた、 グレッグ・ルッカのアティカス・コディアックシリーズの最終章「回帰者」のご紹介。 グルジアで、アティカスとアリーナ…

道化役者と子供/ピカソ

中之島コレクションズから 「道化役者と子供」(1905年) パブロ・ピカソ ピカソの「青の時代」は1904年頃までで、 1907年には、センセーショナルな「アビニヨンの娘たち」を発表し、 キュービズム(キュビスム)の創始者として、颯爽と歩いていくことになり…

ジェラス・ガイ/ジョン・レノン

ジェラス・ガイは1971年にリリースされました。 もう40年も昔のことになります。 ジョンの命日にふさわしいかどうか分かりませんが、 私のとても好きな1曲であります。

髪をほどいた横たわる裸婦/モディリアーニ

中之島コレクションズ(大阪国立国際美術館 ~12月11日)からご紹介。 「髪をほどいた横たわる裸婦」(1917年) アメデオ・モディリアーニ タイトルは作品をそのまま表しており、何の説明も要らない。 佐伯祐三の「郵便配達夫」と並ぶ、近代美術館建設準備室…

信金の星・城南、県庁の星・川内/2011年12月4日

■スーチーさんと国務長官 こうやって並んでみると、国務長官貫禄十分ですね(体型の話)。 スーチーさんの立派な来し方、貫禄十分ですね~。 ■東電の電気を買わない城南信金 脱原発宣言を高らかに行なっていた、信金最大手の城南信用金庫(東京)、 今度は東京…

郵便配達夫/佐伯祐三

郵便配達夫 佐伯祐三 1928年 国立国際美術館に会社の帰りに立ち寄り、美術展「中之島コレクション」を鑑賞。 念願の佐伯裕三の「郵便配達夫」の実物との対面が、ようやく実現できた。 中之島の国際美術館は、金曜日だけ19時まで開館してくれていて、 残業…

哀国者/グレッグ・ルッカ

哀国者 グレッグ・ルッカ 飯干京子 (訳) (講談社文庫) 前作「逸脱者」の続編がこの「哀国者」。 作者グレッグ・ルッカは、前作から「哀国者」まで7年の期間をかけている。 幸い私は、2001年刊行の前作を先だって読み終えて、 息も継がずに2008年発刊…

人格という竜を育てなさい/2011年11月28日

■炊くのがコメ NHKの新日本風土記「米」でのいいフレーズ、 「育てるのが稲、炊くのが米、装うのがご飯、ライスはひと言では終わらない」。 英語ではライスひと言だけど、日本語では、イネ・コメ・ゴハンで性格付けされるところが面白い。 ■「よそう」は…

ホームセンターの子ネコ/2011年11月24日

■日本で一番幸せな都道府県は? 頼みもしないのに法政大学が研究発表してくれました。 1位に輝いたのは「福井県」で、第2位=富山県、第3位=石川県 最下位組は、45位=兵庫県、46位=高知県、47位=大阪府 それでも大阪がいい。知事も変わるし。 ■テレビ討…

逸脱者/グレッグ・ルッカ

逸脱者(上・下) グレッグ・ルッカ 飯干京子 (訳) (講談社文庫) 「守護者」「奪回者」「暗殺者」「耽溺者」と続いてきた、 ボディーガード(パーソナル・セキュリティ・エージェント)アティカス・コディアック・シリーズ、 第5弾「逸脱者」のご紹介。 「…

鉄道/エドゥアール・マネ

エドゥアール・マネ 「鉄道」 1873年 今日は、ワシントン・ナショナル・ギャラリー展のメイン作品をご紹介。 日本初の鉄道開業は、ご存知のとおり明治5年の新橋~横浜間で、 マネのこの作品が描かれた前年のことである。 この母と娘の後方に広がるのは、パリ…

赤いチョッキの少年/ポール・セザンヌ

ポール・セザンヌ 「赤いチョッキの少年」 1888-1890年 わが国初の、セザンヌの作品を広く集めてきて開催されたのが、 1974年のセザンヌ展。 この年のセザンヌ展が、二科展などの公募展を除くと、 私の初めて本格的な展覧会の体験だった。 当時のデータ…

アンリオ夫人/ルノワール

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「アンリオ夫人」(1876年頃) ワシントン・ナショナル・ギャラリー展(京都市美術館 会期:~11月27日(日))から、 今日ご紹介するは、ルノアールの作品。 この作品の美しいモデルは、さぞかしセレブリティなの…

日傘をさす女/クロード・モネ

クロード・モネ「日傘をさす女」(1875年) 京都市美術館で11月27日まで開催中の「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」に、 混雑を避けて、平日に行ってきました。 会場内での混雑は避けられましたが、平日の午前中にもかかわらず、 決して少なくない…

ブレラタイニー/トーツ

今日の関西は、朝から雨です。 ということで、最近購入した傘のご紹介。 ところで、あの透明なビニール傘、1日に何本売れるかご存知でしょうか。 答えは、16万本!!、毎日平均16万本も売れるのです。 ということはそれを上回るペースで生産されている…

流れる/成瀬巳喜男

偶然にケーブルテレビで、成瀬巳喜男の「流れる」を鑑賞。 1年半前に読んだ幸田文の原作は、 http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/63263555.html 読み応えのある素晴らしい作品だった。 その原作の色合いを失うことなく、成瀬は映画化した。 脚本の田中澄江…

すべて真夜中の恋人たち/2011年10月30日

■すべて真夜中の恋人たち 川上美映子の新作「すべて真夜中の恋人たち」。 ちょうど私が58歳になった日に、TVで川上が出演した「週刊ブックレビュー」でその作品を知る。 偶然にも、いわゆる「いけてない」58歳の初老の男と35歳の女性の、恋愛物語な…

タイの洪水/2011年10月27日

■世界の人口 世界の人口が70億人を突破したという。私が生まれた頃は、まだ30億人にも達していなかったというのに。 私の生きてきた間に40億人以上の人口が増えてきた。 絶滅危惧種が増える一方で、そんな「種」はヒトだけかもしれない。 だけど人類…

東海大2連覇/2011年10月21日

■残念レインボージャパン 36年振りのオリンピック出場を目指していた、女子ハンドボールの日本代表(レインボージャパン)は、 韓国との全勝対決で敗れ、来年の世界最終予選に出場権獲得を持ち越した。 アジアの女王の韓国とは今年に入って1勝1敗1分と…

ボレロ/シルヴィ・ギエム

シルヴィ・ギエム(1965年 - ) (撮影:リチャード・アヴェドン) 100年に1人の天才とまで言われる、ギエムの「ボレロ」が東北で観られるという。 日本で最も人気のあるフランス人ダンサー、シルヴィ・ギエムは東日本大震災に衝撃を受け、被災者との連帯…

加藤和彦・命日/2011年10月16日

■加藤和彦の命日 あれから今日でまる2年、いまだに信じられないまま。

パレロワイヤルでのローラースケート/リチャード・アヴェドン

アメリカの写真家リチャード・アヴェドン(Richard Avedon, 1923 - 2004)。 社会人になって、やっと自分用のカメラが買えて、 「朝日カメラ」と「カメラ毎日」を毎月買い続けていた若い頃。 この2誌を隅から隅まで舐めるように読んで勉強していた。 そんな…

サン=ラザール駅裏/アンリ・カルティエ=ブレッソン

フランスの写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソン(1908 - 2004)。 彼の代表作が、この1932年の「サン=ラザール駅裏」である。 連続シャッターなど装着されていない当時の簡易なカメラで捉えた、 アートな一瞬である。 モノクロームで奥行きのある空間と…

アナザー・デイ/ポール・マッカートニー

来年には70歳になるポール・マッカートニーが3度目の結婚。 お相手は51歳の女性実業家で、年齢差18歳で、そんなに違和感はない。 ジョン・レノンの誕生日(生誕71歳)の10月9日に結婚式を挙げたという。 私の18歳下は40歳、違和感ない、が…

バッハ・ブランデンブルク協奏曲/イングリッシュ・コンサート

バッハ作品集:ブランデンブルク協奏曲(全曲)/ヴァイオリン協奏曲第1・2番 他 秋になったのでバッハを1枚ご紹介。 イングリッシュ・コンサート(楽団)のブランデンブルグ協奏曲で、 私のCDは1・2・3番の抜粋盤で、 画像でご紹介のものは、全曲納められて…

頑張れ!府教育委員会/2011年10月9日

■大阪府教育委員会 橋下知事・維新の会が推し進める、「教育基本条例案」。 抜粋 第2節 人事評価 (人事評価) 第19条 校長は、授業・生活指導・学校運営等への貢献を基準に、教員及び職員の人事評価を行う。人事評価はSを最上位とする5段階評価で行い、…