遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

今週 書評で取り上げられた本(9/26~10/2 週刊10誌&朝日新聞)全88冊

毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。書評の内容については各誌ならびに各社HPをご覧ください。

今週の書評本

掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数
タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの)

週刊朝日「週刊図書館」: 10/7 号 6 冊
文にあたる 牟田都子 亜紀書房 1,760
キッズ・アー・オールライト 丸山正樹 朝日新聞出版 1,760
私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか? 町田康 NHK出版新書 968
スマホになじんでおりません 群ようこ 文藝春秋 1,430
ウクライナ現代史 独立後30年とロシア侵攻 アレクサンドラ・グージョン 河出新書 880
13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海 田中孝幸 東洋経済新報社 1,650

サンデー毎日「SUNDAY・LIBRARY」: 10/9 号 9 冊
となりの谷川俊太郎 谷川俊太郎 ポエムピ-ス 1,599
SHOーTIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男 ジェフ・フレッチャ徳間書店 1,980
合戦で読む戦国史 歴史を変えた野戦十二番勝負 伊東潤 幻冬舎新書 1,100
葬儀 ジュリエット・カズ 柏書房 1,980
ウクライナにいたら戦争が始まった 松岡圭祐 角川書店 1,760
平成ロードショー 矢部明洋 忘羊社 1,980
ホットミルク デボラ・レヴィ 新潮社 2,420
君が異端だった頃 島田雅彦 集英社文庫 836
ルポ自殺 渋井哲也 河出新書 968

女性自身「今週の本」: 10/11 号 4 冊
ハヤブサ消防団 池井戸潤 集英社 1,925
海のアトリエ 堀川理万子 偕成社 1,540
ぼくらは人間修行中 はんぶん人間、はんぶんおさる。 二宮敦人 新潮社 1,595
不可触領域 鳴海章 光文社文庫 880

女性セブン「セブンズライブラリー」: 10/13 号 5 冊
レッドクローバー まさきとしか 幻冬舎 1,980
ハヤブサ消防団 池井戸潤 集英社 1,925
ぼくの死体をよろしくたのむ 川上弘美 新潮文庫 649
大ピンチずかん 鈴木のりたけ 小学館 1,650
文にあたる 牟田都子 亜紀書房 1,760

週刊現代「日本一の書評」: (今週号は休刊) 

週刊ポスト「ポスト・ブック・レビュー」: 10/7・10/14 号 10 冊
ハヤブサ消防団 池井戸潤 集英社 1,925
GE帝国盛衰史 「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか トーマス・グリタ、テッド・マン ダイヤモンド社 2,200
貸本屋とマンガの棚 高野慎三 ちくま文庫 990
オリンピックを殺す日 堂場瞬一 文藝春秋 1,980
介護者D 河崎秋子 朝日新聞出版 1,870
決別 総連と民団の相克77年 竹中明洋 小学館 1,980
間宵の母 歌野晶午 双葉文庫 770
遠い他国でひょんと死ぬるや 宮内悠介 祥伝社文庫 968
歩きながら考える ヤマザキマリ 中公新書ラクレ 990
生まれが9割の世界をどう生きるか 遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋 安藤寿康 SB新書 990

週刊新潮「Bookwormの読書万巻」: 10/6 号 12 冊
山口組分裂の真相 尾島正洋 文藝春秋 1,650
掌に眠る舞台 小川洋子 集英社 1,815
介護者D 河崎秋子 朝日新聞出版 1,870
文にあたる 牟田都子 亜紀書房 1,760
認知症の母が劇的回復を遂げるまで 今陽子 IDP出版 1,650
父親たちにまつわる疑問 マイクル・Z・リューイン ハヤカワミステリ文庫 1,298
「美味しい」とは何か 食からひもとく美学入門 源河亨 中公新書 902
徹底検証 日本の右傾化 塚田穂高 筑摩選書 1,980
仕事をつくる 私の履歴書 安藤忠雄 日本経済新聞出版 2,145
増補新版 フランソワ・トリュフォーの映画誌 山田宏一 平凡社 2,860
忘却にあらがう 平成から令和へ 東浩紀 朝日新聞出版 1,980
親愛なる向田邦子さま 森繁久彌ほか 河出書房新社 1,782

週刊文春「文春図書館」: 10/6 号 10 冊
アメリカ分断の淵をゆく 悩める大国・めげないアメリカ人 國枝すみれ 毎日新聞出版 1,980
財布は踊る 原田ひ香 新潮社 1,540
星屑 村山由佳 幻冬舎 1,980
両面宿儺の謎 桜咲准教授の災害伝承講義 久真瀬敏也 宝島社文庫 750
名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件 白井智之 新潮社 2,090
13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海 田中孝幸 東洋経済新報社 1,650
若葉荘の暮らし 畑野智美 小学館 1,980
ひとかけらの木片が教えてくれること 木材×科学×歴史 田鶴寿弥子 淡交社 1,980
点滅するものの革命 平沢逸 講談社 1,540
怖い家 伝承、怪談、ホラーの中の家の神話学 沖田瑞穂 原書房 2,530

週刊エコノミスト「Book Review」: 10/4 号 6 冊
消費は何を変えるのか 環境主義と政治主義を越えて ダニエル・ミラー 法政大学出版局 3,520
人口革命 アフリカ化する人類 平野克己 朝日新聞出版 2,310
ウクライナ戦記 不肖・宮嶋 最後の戦場 宮嶋茂樹 文藝春秋 1,980
教養としての決済 ゴットフリート・レイブラント, ナターシャ・デ・テラン 東洋経済新報社 2,200
ディープヨコハマをあるく 佐野亨 辰巳出版 1,650
お酒はこれからどうなるか 新規参入者の挑戦から消費の多様化まで 都留康 平凡社新書 990

週刊東洋経済「話題の本」: 10/1 号 9 冊
音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む 川原繁人 朝日出版社 1,925
人はどこまで合理的か(上・下) スティーブン・ピンカー 草思社 各2,090
大東亜共栄圏-帝国日本のアジア支配構想 安達宏昭 中公新書 968
5人の名医が脳神経を徹底的に研究してわかった究極の疲れない脳 内野勝行、櫻澤博文、田中奏多、田中伸明、來村昌紀 アチーブメント出版 1,496
自民党の魔力 権力と執念のキメラ 蔵前勝久 朝日新書 935
私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか? 町田康 NHK出版新書 968
いまを生きるカント倫理学 秋元康集英社新書 1,034
天変地異の地球学 巨大地震、異常気象から大量絶滅まで 藤岡換太郎 講談社ブルーバックス 1,100
両手にトカレフ ブレイディみかこ ポプラ社 1,650

朝日新聞: 10/1 朝刊 17 冊
真・英文法大全 関正生 KADOKAWA 2,420
性と芸術 会田誠 幻冬舎 1,760
現代メディア哲学 複製技術論からヴァーチャルリアリティへ 山口裕之 講談社選書メチエ 2,200
COVID−19の倫理学 パンデミック以後の公衆衛生 児玉聡 ナカニシヤ出版 2,420
天安門ファイル 極秘記録から読み解く日本外交の「失敗」 城山英巳 中央公論新社 2,420
縛られる日本人 人口減少をもたらす「規範」を打ち破れるか メアリー・C・ブリントン 中公新書 990
差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える 神谷悠集英社 902
虚空の人 清原和博を巡る旅 鈴木忠平 文藝春秋 1,760
たとえば、葡萄 大島真寿美 小学館 1,980
愚か者同盟 ジョン・ケネディ・トゥール 図書刊行会 4,180
女になれない職業 いかにして300本超の映画を監督・制作したか。 浜野佐知 ころから 2,860
魔王の島 ジェローム・ルブリ 文春文庫 1,210
殺しへのライン アンソニーホロヴィッツ 創元推理文庫 1,210
覇王の譜 橋本長道 新潮文庫 825
Gutsy Gritty Girl - ガッツィ・グリティ・ガール シマ・シンヤ KADOKAWA 748
一本の水平線 安西水丸の絵と言葉 安西水丸 クレヴィス 2,200
今を生きる思想 ハンナ・アレント 全体主義という悪夢 牧野雅彦 講談社現代新書 880 

以上

 

女王陛下のカリナン・ダイヤモンドとミキモト・パール

エリザベス女王国葬で、女王の柩の上に置かれていた王笏(おうしゃく:君主が持つ象徴的かつ装飾的な杖)と王冠の巨大なダイヤモンドを見て、思い出したことがあります。

60年近く前のことになりますが、小学生のころに読んだ「アフリカの星」というエピソードを思い出しました。南アフリカで発見された世界一巨大なダイヤモンドの原石のエピソードで、「アフリカの星」「世界一大きいダイヤモンド」「イギリスの王冠」といったようなキーワードがずっと私の頭の中にありました。

その原石は「カリナン」と呼ばれるダイヤモンドを生み出しました。

《カリナン (The Cullinan) は、1905年に南アフリカのカリナン鉱山で発見された史上最大のダイヤモンド原石。3106カラット(621.2g)あり、鉱山の所有者サー・トーマス・カリナンの名前にちなんで命名された。》

サー・トーマス・カリナンと彼の右手に乗った「カリナン」原石

《カリナンは南アフリカトランスヴァール政府に売却され、そこから1907年11月9日、イギリス国王エドワード7世へ66歳の誕生日の贈り物として贈呈された。
エドワード7世はオランダ・アムステルダムにあるアッシャー社にカットを依頼し、9つの大きな石と96個の小さな石が切り出された。9つの石にはそれぞれカリナンIからIXの名が与えられ、すべてイギリス王室か王族個人が所有している。いくつかはロンドン塔で永久展示されている。》

カリナンから切り出された大きい9個のダイヤモンド(研磨前の状態)

研磨後のカリナンⅠ~Ⅸ

「カリナンⅠ」(上の画像上段の中央)は530カラットの世界最大級のダイヤモンドで、Great Star of Africa=「アフリカの偉大なる星」の称号を与えられ、英国国王を象徴する王笏に取り付けられました。

「カリナンII」は(画像上段の左のダイヤ)は、オーバル型で317カラットあり、インペリアル・ステート・クラウン(大英帝国王冠)の正面にセットされています。

王笏(カリナンⅠ)と王冠(カリナンⅡ)

双方とも、英国を象徴する宝物としてロンドン塔で厳重な警備体制で展示されているようで、動く歩道に乗って鑑賞するようです。

1975年にエリザベス女王が来日された際に日本から贈られた真珠(くミキモト・パール?)は、王室御用達である宝石商ガラードによって、ネックレス、イヤリング、ブレスレットに仕立てられたそうです。

その見事なネックレスやイヤリングは、キャサリン妃に受け継がれていて、女王の葬儀の際にはキャサリン妃が身に着けていました。

女王から贈られた真珠のネックレスをつけるキャサリン妃

生前のエリザベス女王は、真珠のネックレスがお気に入りだったようで、3連のネックレスを着けた写真が多く残っていることからもそのことがうかがえます。

その真珠の3連ネックレスは、いつも女王とともにあると言ってもいいようで、父親のジョージ6世からの贈り物だったそうです。

 

お疲れでした国葬関係者さま

27日に国会前で開かれた国葬反対集会

安倍元首相の国葬に関するニュースや話題やSNSが後を絶ちません。

案の定、さっそく、16億円の予算費用ではとても足りないことをニュースが伝えていまして、国葬の費用は40億円を下らないとも言われています。

https://www.news-postseven.com/archives/20220929_1797524.html?DETAIL

このたびの国葬は、根拠法や多くの前例が存在しないまま閣議で決定した、安倍晋三国葬に相応しい人物なのか膨大な時間=費用=労力が必要だったということが大問題だったわけで、国民不在の勝手な行事だったと思いますので、きちんとした総括を望むところです。

それはともかく、事故なく終わったことには安堵しているところです。

自民党葬でやった方が、国民からもう少し多くの弔いの気持ちが寄せられたと思いますが、残念な結果となりました。

天皇以外の国葬はなし」と決めるべきだと感じました。

そこで思い出しましたが、エリザベス女王国葬で感心したのが、天皇と皇后がウエストミンスター寺院までの特別車を辞退して、バスで移動されたことです。

バイデン大統領や中国の要人などは、特別車両を仕立てて寺院まで来ましたが、天皇は少しでも警備が軽くなる配慮から特別な扱いを辞退されたようでした。

そんなことで威厳が失われることはないことは、天皇皇后両陛下は分かっておられて、日本が世界に誇れるお二人でありました。

ということで、以下は国葬関連Twitterをご紹介することにいたします。

なるみ🐾山本太郎を伝える動画 @nh3aibrS1cwuaks
スウェーデン国営放送の特集
「まるで戦前のようです。『民主的』とされる日本で、『日本は戦争犯罪などやっていない』と主張する男が国葬される。これはドラキュラを国民的英雄として祭り上げているようなものです。それも国民のお金で、半数以上が反対なのに。これは危機的状況です」

東京新聞労働組合 @danketsu_rentai
【参列せず】朝日、東京新聞 (中日新聞)
【参列】毎日、読売、産経、日経、共同通信
メディアの「国葬」出欠状況。
京都新聞のネット記事が伝えた。

Koichi Nakano@Progressive! Channel @knakano1970
葬式で自分の写真を撮ってもらう人、ましてやその写真をSNSに投稿する人は見たことがないので、やっぱり葬式ではなくて「桜を見る会 THE FINAL」だったね。
故人を偲ぶ投稿ならわかるけど、故人に近い自分をアピールする投稿ってどうよ。
自業自得とは言え、そんな取り巻きしかいなかったんだねえ。

大塚英志未刊行小説「木島日記 うつろ舟」発売中・「北神伝綺」「北神伝綺 妹の力」が続刊@MiraiMangaLabo
国葬の献花行列、尾崎豊の葬儀の行列が4万、HIDEの葬儀献花が3万5千、石原裕次郎の二十三回忌法要が12万人。有名人葬儀の行列としては普通でモナリザの展示の行列3万とかとにかく「並ぶ人」は数万は常にいる。安倍政治の思い出を美しく「数」で神格化しても美しくない現実が眼前にある。

m TAKANO @mt3678mt
「総理、あなたの判断はいつも正しかった」。安倍国葬での菅前総理のこの言葉を聞いた時に「気は確かか」と思った。

 

ウラジミール、君と僕は同じ未来を見ている

ロシアのプーチン大統領は、ウクライナでの戦争に予備役の部分的動員を発令、新たに30万人が招集されるようです。

フィンランドジョージアの国境に、ロシアから出国する若者たちが押しかけて長い行列が出来ているようです。


www.youtube.com

入出国手続きなど関係なくロシアを後にできるのかどうか知りませんが、ニュース動画を見ると、彼らはまるで難民のようで、確かに彼らは難民なんでしょうね。

それにしてもプーチンは、大国の独裁者となりました。彼をどんな角度から見てもいつも必ず虫唾が走りますが、核戦争も辞さないとしているところが、もはや精神状態は独裁者を通り越したところにあります。

プーチン家の資産を凍結・没収されたされて頭に血が上って以来、そのままの精神状態になっているようです。

プーチンお得意の不正選挙を(?)をウクライナの親ロシア派に行わせて、ウクライナ東部をロシアに併合しようとするやり口はまさに現代のヒトラーです。

「ウラジミール、君と僕は同じ未来を見ている」「ゴールまで、ウラジミール、2人の力で駆けて、駆け、駆け抜けよう」と言った安倍晋三はその未来を見ることなく凶弾に倒れましたが、生きている間にウラジーミルに会って何とかしてほしかったですね、残念です。

ということで、「美しい国」日本の未来に「徴兵制」が採用されて、数少なくなった青年(男女)が徴兵されることは容易に想定されますので、自民党政権が継続すると危険だと認識しましょう。

核弾頭が飛んでこなくとも、原発が破壊されたら、核戦争と同じ状況になることも意識しましょう。原発に向かって飛んでくるミサイルを確認しても原発はすぐに止められませんので、それも意識しましょう。

また、プーチン金正恩など核のボタンを押したくて押したくて仕方がないリーダーが現れたら大変なことになることも意識して、自国のリーダーを選びましょう。

さもないと、国境のロシアの若者の脳になってしまいますよ。

 

「今日完全に服装ミスった、肌寒いわ〜」と愉しい『受胎告知』

サイゼリアには名画か掲げられているそうですが、上の名画を見てツイートをした方がいて話題になっています。

ありま 🐴重版決定!📚🧵 @arimama_umauma
サイゼで見た絵のタイトルが知りたい。「今日完全に服装ミスった、肌寒いわ〜カーディガンほしいわ〜」って話してる天使とご婦人って感じの絵…本当はどんなシーンを描かれているのかかなり気になる

このお方、刺繍作家でイラストレーターのようですが、「今日完全に服装ミスった、肌寒いわ〜カーディガンほしいわ〜」という想像力が愉快で、5.5万ものいいねがついていました。

でそのつぶやきにリプライされたのが下のものです。

これにも、2.7万いいねがつきました。

フラ・アンジェリコ 「受胎告知」     プラド美術館マドリード
製作年    1435年頃 寸法    154 cm × 194 cm 

新約聖書ルカによる福音書 1:26-39 の受胎告知は古くから多く絵画化されていて、有名なところでは、ウフィツィ美術館フィレンツェ)のダ・ヴィンチ作、大原美術館(倉敷)のエル・グレコ作の「受胎告知」があります。

かつて、印象派より古い時代の絵画にはあまり興味がなかった私ですが、下のダ・ヴィンチの「受胎告知」を知ってその意識を変えました。

天使ガブリエルがマリアの前にひざまずいて受胎告知をするポーズがなんともカッコよくて、2人の間の取り方も完璧で、いつ何度見ても飽きない名作だと思います。

しかし、「今日完全に服装ミスった、肌寒いわ〜カーディガンほしいわ〜」と話すガブリエルとマリアも(この名画も知っていましたが)今までの感じ方と違ってきて大好きになったきょうこの頃であります。


ルカによる福音書 26-33』

『六ヶ月目に、御使いガブリエルが、神から使わされて、ナザレというガラリヤの町の一処女のもとにきた。この処女はダビデ家の出であるヨセフという人のいいなづけになっていて、名をマリヤといった。御使いがマリヤのところにきて言った、「恵まれた女よ、おめでとう、主があなたと共におられます」。この言葉にマリヤはひどく胸騒ぎがして、このあいさつはなんの事であろうかと、思いめぐらしていた。すると御使いが言った、「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです。見よ、あなたはみごもって男の子を産むでしょう。その子をイエスと名づけなさい。彼は大いなる者となり、いと高き者の子と、となえられるでしょう。そして、主なる神は彼に父ダビデの王座をお与えになり、彼はとこしえヤコブの家を支配し、その支配は限りなく続くことでしょう」。』