抜粋 第2節 人事評価 (人事評価) 第19条 校長は、授業・生活指導・学校運営等への貢献を基準に、教員及び職員の人事評価を行う。人事評価はSを最上位とする5段階評価で行い、概ね次に掲げる分布となるよう評価を行わなければならない。 (1) S 5パーセント (2) A 20 パーセント (3) B 60 パーセント (4) C 10 パーセント (5) D 5パーセント
橋下知事の肝いりで府教育委員になった二人のコメント。さすがは現場をよく知る教育者にふさわしいコメント。
「私は辞めます。できませんよ、こんなもん」 「教員の管理を強化すれば現場がよくなるという発想は根本から間違っている」「この条例で大阪の教育がよくなるとは思えない。学力は上がってきているのに、今まで作り上げてきたものを自分たちで壊すことになる。耐えられない」
小河勝委員(大阪樟蔭女子大講師)
「あの先生を辞めさせたいといういじめが始まる」「これで学力が上がりますか、先生のやる気が上がりますか」「評価者の方向ばかり向く教員や、一部の保護者とつるむ教員も出てきます。(現場は)むちゃくちゃになりますよ」
「教員を管理し、処罰しようとする視点しかない」「知事とは3年間、目標達成に向けて努力してきた。『なんでやねん』と我慢ならない」
他の教育委員も「本当に現場の課題を踏まえているのか」「全員で総辞職するしかない」などと言い、結局、5人全員が反対姿勢を表明した。橋下知事は、公務員ならこうあるべきだという前に、公務員だって人間なのだということに考えが及ばないらしい。
評価がDの教員のほうが生徒に人気のあるいい先生かもしれない。橋下知事の理想とする教育者は、意外とD評価のところにいるのかもしれない。そういう、想像力が働かないのなら、教育現場に口出しすべきではない。
大阪維新の会の議員だっていろんな考えの人がいるはず、将来の地方政治を担っていける若い優秀な人もいるはず。こんな傲慢な条例案を代表の考えだけで提出していいのだろうか。
評価がDの教員のほうが生徒に人気のあるいい先生かもしれない。橋下知事の理想とする教育者は、意外とD評価のところにいるのかもしれない。そういう、想像力が働かないのなら、教育現場に口出しすべきではない。
大阪維新の会の議員だっていろんな考えの人がいるはず、将来の地方政治を担っていける若い優秀な人もいるはず。こんな傲慢な条例案を代表の考えだけで提出していいのだろうか。
民間は人事評価を入れて、歯を食いしばって頑張っている、教師だって同じだ!と知事は言っているが、民間の人事評価システムがどんなものか、それがうまく機能して企業のためになっているのか、どこでどう調査したのか。人事評価システムの作り手だけに話を聴いても、「民間はうまくいっている」としか言わない。人が人を評価するのは、一言で表せないほど難しいことである。
すくなくとも、学校単位の小集団のような単位で、SからDまで相対的(決められた分布割合で)な評価をしても何も生まれないし、いい教育、いい仕事ができないことがなぜ分からないのだろう。いい小説読んでないから、いい映画観てないから分からないんだ。
私は教育者でも議員でも学校父兄でもないが、一府民としてそのように思う。
頑張れ!教育委員会。