遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

赤ひげ/黒澤明

赤ひげ 黒澤 明 黒澤明の1965年作品「赤ひげ」、 原作は山本周五郎の「赤ひげ診療譚」。 敢えて一言で表せば、浄瑠璃の世話物のような作品である。 山本周五郎の原作が、 黒澤明の光と影の演出で、近松の世話物のように変化する。 佐藤勝のチェロを主体…

点と線/松本清張

点と線 松本清張 二夜連続ドラマとして松本清張の「点と線」が、 テレビ朝日系で放映されている。 私の書棚の新潮文庫の「点と線」奥付には、 昭和51年(1976年)二十二刷とある。 私が最初に読んだ清張は、この作品だったことはよく憶えている。 しか…

ミシュランガイド東京2008

MICHELIN GUIDE東京 2008 ¥ 2,310 (税込) このガイドブックは売れるのだろうな! 世界で22番目の国として、日本が登場、 ただし東京だけの格付け。 東京の16万軒のレストランから1500店に絞り、 1年半の調査の結果、合計150軒に星がついた。 …

オグシオ・野口・桃子・真央

スポーツ界は、女子が元気で、 女子が元気なのはスポーツ界だけではないけれど、 とにかく華やかなことである。 ■バドミントン全日本総合選手権で、4年連続4度目の優勝を飾った、 小椋久美子(右)、潮田玲子組(三洋電機)。 世界選手権は3位と大健闘だ…

豚の角煮

ブログの簡単レシピで有名になって、 いまやテレビに出ているお兄さんがいる。 私はお兄さんでもお姉さんでもないただのオッサン。 でも料理くらいはつくれる。 今日は留守番だったので、晩御飯のメインは私が作る。 かねてから仕入れていたレシピに挑戦。 …

「ちりとてちん」「ふるさと」「かぐや」

朝の連続ドラマ「ちりとてちん」 故郷の福井を出て大阪に向かう主人公貫地谷しほり、 その大阪行きの列車の窓から見える故郷は小浜の海岸。 その浜辺で開かれているのど自慢大会で、 母親役の和久井映見が娘に餞(はなむけ)で歌うは、 五木ひろしの1973年の…

サウスポー・キラー/水原秀策

サウスポー・キラー 水原 秀策 (宝島社文庫) 書店の平積みから、第3回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作、 という帯の文字につられて購入。 プロ野球を舞台にしたミステリ小説「サウスポー・キラー」。 主人公は、セリーグの架空の超人気球団オリオー…

にっぽん 心の仏像

月曜日に倒れた従兄弟が亡くなり、 金曜日にお通夜、土曜日が葬儀であった。 57歳の若さであった。 叔母の嫁ぎ先の菩提寺の和尚の声明(しょうみょう)が、 耳に残り心に響いた。 ちょうど、土曜・日曜と連夜で3時間ずつ、 「にっぽん 心の仏像」と題され…

寛政の三美人/喜多川歌麿

美人画とはとても思えない同じような肖像画を描く歌麿には興味なく、 その歌麿を扱ったドキュメンタリーの感想モニター(NHKの指定)を書く羽目になる。 あー、前日放送の宗達が担当番組だったらよかったのにーと思っていた。 ところが、番組序盤で、鳥居…

死と踊る乙女/スティーヴン・ブース

死と踊る乙女 (上・下) スティーヴン・ブース 宮脇裕子/訳 創元推理文庫 週刊ブックレビューで、 文芸評論家の北上次郎と関口苑生が昨年末に紹介してくれた1冊、 「死と踊る乙女」、 スティーヴン・ブース作品を読むのははじめてである。 この本を読んで…

ブログの価格診断

自分のサイトが今いくらの価値があるかがわかります。 という訪問者の記事を参考に貼り付けてみました。 http://blogs.yahoo.co.jp/siemens0405/50854522.html ていねいに解説くださったので、何とか貼り付けに成功。 ↓現在の私のブログの価格であります htt…

夢と消えた完全試合/日本シリーズ

先発でマウンドを踏んだピッチャーは、 完全試合を念じ、 その奇跡が叶わないと、 ノーヒットノーランを夢見、 その夢が叶わないと、 完封試合を望み、 その望みが叶わないと、 完投試合を目指し、 その願いが叶わないと、 勝ち投手になることを願う。 そん…