遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

2006-01-01から1年間の記事一覧

交響曲第9番「合唱」/フルトヴェングラー

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」 ウィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮), バイロイト祝祭管弦楽団 先ほどN響の第九、TV鑑賞を終える。 そこで思い出した光景…。 ある年の瀬、私は学生だった頃である。 京都の三条の十字屋でジャズか何かのレコード…

風の歌を聴け/村上春樹

風の歌を聴け 村上 春樹 (講談社文庫) 26年ぶりに村上春樹「風の歌を聴け」を読む。 この作品が発売されてしばらくたった1980年以来のこと。 同じ作品を2度読みすることは稀な私、 カフカ賞を受賞し、今我が国でもっともノーベル文学賞に近いという…

Neue Musik/松任谷由実

Neue Musik 松任谷由実 オールナイト ニッポン インTVで、 松任谷由実登場。 ゲストの黒柳徹子は識っていたのに、 ユーミンはディープインパクトを識らなかった、 そういう人が居るんである、そこまでいくとある種、爽快である。 1973年11…

庭の植木

今日は雨。 庭の植木には恵みの雨、というか水遣りしばらくパス、 というのが助かる。 さて、我が家の庭に植木がはいって1ヵ月半、 今日は水やりはパスできたが、といっても私は平日は無理であるが、 風がかなり強くって、植木が倒れないかという心配も少し…

アルジャントゥイユの船着場/クロード・モネ

「アルジャントゥイユの船着場」クロード・モネ 1872年頃 創作活動に決定的な影響を及ぼす土地の魅力。 ゴーギャンのそれはタヒチであった、 セザンヌはサント・ヴィクトワールであり、 モネはルーアンやアルジャントゥイユであった。 彼はこれらの地で…

二人のマリア/トラップ・ファミリー

BSドキュメンタリー「サウンド・オブ・ミュージック マリアが語る一家の物語」鑑賞。 映画「サウンドオブミュージック」のモデルとなったトラップファミリーには、 二人のマリアがいた。 番組は、一家の次女マリアが思い出を語る形で進行していく。 ジュリ…

ディープインパクト/有馬記念

ディープインパクトの引退レース有馬記念は、 無事完走で、よかった・目出度し・お疲れさまレースであった。 フジテレビのカメラは、4コーナー大外を駆け抜けたディープを、 横位置から見事に捉えてくれた。 他馬とのスピード感の違いが手に取るようにわか…

メリー・クリスマス

Merry Christmas 2006

いじわるばあさん/長谷川町子

いじわるばあさん 長谷川町子 (朝日文庫) 青島幸男と岸田今日子の訃報に接して驚いている。 神のもとに召されるには、まだ少し早かった、合掌。 岸田はひと月前に亡くなった元夫の仲谷昇と天国で再会なのか。 仲谷は私の父と同年、岸田は私の母の一年年長、 …

春の祭典/ショルティ&ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

ストラヴィンスキー:バレエ「春の祭典」 ゲオルグ・ショルティ 指揮, ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 のだめはバスのなかでストラヴィンスキーを暗譜中に、 乗客の携帯電話の着信音楽、あのNHK「きょうの料理」のテーマ音楽が インプットされてしま…

続明暗/水村美苗

続 明暗 (新潮文庫) 水村 美苗 (著) ¥ 580 (税込) 水村美苗の小説である、 「本格小説」につづく私自身著者の2冊目の作品である。 夏目漱石の未完成の絶筆「明暗」を引き取って、 74年振りに完成させた見事な作品である。 冒頭の一章「百八十八」だけ…

ワーキングプア/努力すれば抜け出せますか

10日の日曜日のNHKスペシャル 「ワーキングプアⅡ 努力すれば抜け出せますか」 を見て、心が痛いというか胃にこたえるというか、やるせなくて、 お気楽なブログを書いていていいのかと反省してしまった。 NHKのHPには 今、日本では、「ワーキングプ…

受胎告知/レオナルド・ダ・ヴィンチ

「受胎告知」(1474年頃) フィレンツェ:ウフィティ美術館 受胎告知の数々の名画の中で、私の最もお気に入りは、レオナルド・ダヴィンチのそれである。 ダ・ヴィンチ弱冠二十歳の頃の作品である。 受胎告知の神聖なるやりとりは、後の旧約聖書抜粋を参照あれ…

レノン・レジェンド/ジョン・レノン

レノン・レジェンド/ジョン・レノン 1980年12月8日、ニューヨーク市の自宅アパート「ダコタハウス」前において、 ジョン・レノンはその40年の生涯を閉じた。 このCDは以前にも記事にした。 ジョンの寄せ集めアルバムであるが、 隅から隅まで一点…

ティファニーで朝食を/ブレーク・エドワーズ

ティファニーで朝食を (BREAKFAST AT TIFFANY'S 1961米) 原作:『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーテイ 監督:ブレーク・エドワーズ 音楽:ヘンリー・マンシーニ 出演:オードリー・ヘプバーン、ジョージ・ペパード 今日の夕刊によると、 この作品…

新居のお披露目

庭に木が植わったので、どうにか我が家も恰好がついた、 そこでほぼ1週間ごとに、拙宅に関係団体をお招き中。 まずは父親の兄弟姉妹。 済み! その次に母親の兄弟姉妹。 済み! 母親の実家は、祝いを10万円包んできて女房は驚いていたが、 2年前の母親の…

ガラテア/ギュスターヴ・モロー

「ガラテア」 ギュスターヴ・モロー 1880年 ギュスターヴ・モロー(Gustave Moreau, 1826年4月6日 - 1898年4月18日)は19世紀に活動した、 フランスの象徴主義の画家である。パリに生まれパリで亡くなった。 聖書や神話に題材をとった幻想的な作風で知られる…

ブラームス交響曲第1番/カール・ベーム

カール・ベーム ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1975年日本公演 DVD 「のだめ」オーケストラは、ブラームスの1番を練習し始めた。 指揮者のカール・ベームが来日時のインタビュー。 ベルリン・フィルとウィーン・フィルの違いを訊ねられて、 うろ覚えで…

雨雨降れ降れもっと降れ

今日は関西地方は雨。 うちの女房は、昨日から九州の客人と京都紅葉めぐりのエスコート。 このお客人、桜の京都にとてももとても感動され、紅葉の季節にも入洛された。 画像は、今日の東福寺。 東福寺は紅葉の名所のひとつ、ただ境内が狭いところに大勢が押…

グロテスク/桐野夏生

グロテスク〈上・下〉 桐野 夏生 (著) (文春文庫) 忙しくて、職場で居眠りしている暇はないが、 どうしようもなく眠いことが少なからずある。 この小説の主要登場人物の一人、佐藤和恵は、 仕事中に眠くなったら、屋根の上で寝るスヌーピーみたいに 空きの会…

すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ/マネ

先週は日曜日も働いたので、 金曜日は休みを奪取して、神戸で開催中のオルセー美術館展に足を向ける。 平日の14時の会場は、思いの外混雑していなくて、 ゆっくり鑑賞できた。 会場は、女性が圧倒的に多かったが、 男はその時間、普通は仕事をしている、む…

平等院鳳凰堂

土日は引きこもりがちの私に、 高校時代の友が宇治で会おうと連絡をしてきた。 ありがたい話である。 中には三十数年ぶりに会う友もいて、寒空のなか出かけていく。 まだ紅葉には1週間以上早いが、 お目当てはかつての旧友達と当時の担任の女先生。 男3人…

高級腕時計

高級腕時計欲しさに魂を売った紀州の知事、 家宅捜索された知事公舎に、25個の高級腕時計があったようである。 フランク・ミュラーが何個かアップになっていたのはそのときの証拠品か。 電車でつり革を掴む腕に、高級腕時計を見ることがある。 朝早い満員…

松坂世代の代表はMATSUZAKA

藤原紀香が、結婚はするだろうけど、相手を聞いて驚いた。 ま、同じ関西系で波長が合ったというところか、めでたしめでたし。 しかし今日の驚きは、松坂大輔との交渉権獲得のために提示された、 レッドソックスの入札金額。 60億円! 高級腕時計で魂を売っ…

ベートーヴェン交響曲第5番&第7番/カラヤン&ベルリン・フィル

月曜9時は「のだめ」が定着、ベートーベンの7番がテーマ音楽。青少年諸君に、無責任にお奨めの1枚は、ベートーベンとカラヤンとベルリンフィル。カラヤン先生いつものようにカッコつけすぎだけれども、ま、この組み合わせなら申し分ないか。このドイツの…

ラバー・ソウル/ザ・ビートルズ

富も名声も十分手に入れ、もちろん実力も備わった彼ら、 ジャケットの写真でその自信振りがうかがえる。 みなイイ顔している。 このアルバムがリリースされた翌年、 彼らは来日した。 ジョンは、ピンクのキャデラックで六本木の骨董店に乗り付けた。 そんな…

松葉ガニ/城崎温泉

今日(11月7日)の関西は、木枯らし一番なのか、 風が冷たかった。 こんな日には、温泉、入りたい。 そこで、問題。 青森を出発して本州の陸路を山口県へ向かう、 絶対に通らなければならない都府県は? 正解は兵庫県。 この県を避けては通れないのである…

恋はみずいろ/ポール・モーリア

この3連休、なんの予定もつくらず寛(くつろ)ぎ休暇にしようとしていたら、 植栽業者がマイガーデンに入ってしまった。 出かけるつもりはなかったが、寛ぎはできなくなった。 猫の額ほどの広さの庭に、間引かれたように立った樹木の中に1本、 小さなオリ…

練馬ナンバー

クルマのナンバープレート、常々思うに、 日本のそれはダサい。 関西系は殊にそれを感じる。 「大阪」はまだしも「なにわ」「和泉」今般お目見えの「堺」、 いずれもかっこ悪い。 かく言う私は大阪ナンバーである。 「神戸」は、広域ギャング団のイメージが…

ジミーちゃんのお船

ジミーといってもペイジではなく大西。 ジミー大西はいまや画伯、 カラフルで少しシュールで、でも手抜きのない労作が彼の持ち味。 私のお気に入りの作家である、贋作も出回っていると聞く。 元お笑いのアーティストでも、大量生産の鶴さんとは、 私のお気に…