アメリカの写真家リチャード・アヴェドン(Richard Avedon, 1923 - 2004)。
社会人になって、やっと自分用のカメラが買えて、
「朝日カメラ」と「カメラ毎日」を毎月買い続けていた若い頃。
この2誌を隅から隅まで舐めるように読んで勉強していた。
そんな頃に出会ったカメラを抱えた巨人たちの写真に、感動の日々であった。
ロバート・キャパ、
http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/51190979.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/51182949.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/51182770.html
アンリ・カルティエ=ブレッソン、 http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/65170985.htmlhttp://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/51182949.html
http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/51182770.html
マン・レイ、ディヴィット・ ダグラス・ダンカン
そして、リチャード・アヴェドン。
パリの匂いのする写真家リチャード・アヴェドンは、アメリカ人で、
「パリの恋人」のフレッド・アスティアが演じたカメラマンのモデルが、アヴェドンである。
アスティアよりアヴェドンのほうがいい男であると思う。
この人に撮ってもらえる被写体こそ、一流と言い得るとも思うのである。
彼が撮った一流人のほんの一部、
どのポートレートもとてもいい仕事をしている、文句のつけようがない。
しかし、アヴェドンの真骨頂は、商業写真だと思う。
ご覧の2枚は、
上がパレ・ロワイヤル広場でローラースケートをするスージー・パーカー。
下が、パリの街角で傘を差してジャンプするカルメン。
ともに1957年8月に発表された秋冬のパリコレの広告写真で、
上がギラロシュ、下がピエールー・カルダンの、それぞれ新作コートの広告写真である。
撮られているモデル、着ているコート、背景のパリの街、そしてアヴェドンの感性、
非の打ちどころのない一流品である。