遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

パレロワイヤルでのローラースケート/リチャード・アヴェドン

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アメリカの写真家リチャード・アヴェドン(Richard Avedon, 1923 - 2004)。


社会人になって、やっと自分用のカメラが買えて、

「朝日カメラ」と「カメラ毎日」を毎月買い続けていた若い頃。

この2誌を隅から隅まで舐めるように読んで勉強していた。

そんな頃に出会ったカメラを抱えた巨人たちの写真に、感動の日々であった。



マン・レイ、ディヴィット・ ダグラス・ダンカン

そして、リチャード・アヴェドン。


パリの匂いのする写真家リチャード・アヴェドンは、アメリカ人で、

「パリの恋人」のフレッド・アスティアが演じたカメラマンのモデルが、アヴェドンである。

アスティアよりアヴェドンのほうがいい男であると思う。

この人に撮ってもらえる被写体こそ、一流と言い得るとも思うのである。


彼が撮った一流人のほんの一部、

ビートルズチャーリー・チャップリンパブロ・ピカソ、アンディー・ウォホル、J・F・ケネディ


ボブ・ディラン、サイモンとガーファンクルマリア・カラス、ジャニス・ジョプリン、内田光子宇多田ヒカル

どのポートレートもとてもいい仕事をしている、文句のつけようがない。


しかし、アヴェドンの真骨頂は、商業写真だと思う。

ご覧の2枚は、

上がパレ・ロワイヤル広場でローラースケートをするスージー・パーカー。

下が、パリの街角で傘を差してジャンプするカルメン


ともに1957年8月に発表された秋冬のパリコレの広告写真で、

上がギラロシュ、下がピエールー・カルダンの、それぞれ新作コートの広告写真である。


撮られているモデル、着ているコート、背景のパリの街、そしてアヴェドンの感性、

非の打ちどころのない一流品である。