2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧
■「みみをすます」「100万回生きたねこ」 かなり前の話を今ごろ思い出す。 フジTV「ボクらの時代」、谷川俊太郎と箭内道彦と宮藤官九郎の鼎談だったので、足を止めて見入ってしまった。 箭内道彦は、誰かへの気の利いたプレゼントには、いつも決まって…
エージェント6 〈上・下〉 トム・ロブ スミス 田口 俊樹 (訳) (新潮文庫) 「チャイルド44」 http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/59968278.html 「グラーグ57」 http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/62398967.html に続くトム・ロブ・スミス作のレオ・シリ…
■ナデシコ 氷河期のリス君が巣穴にためていたエサが化石になって、 3万年後に培養して育てたところ、このような見事な花が咲きましたとさ。 3万年前のナデシコ科の可憐な花に、心が和みます。 スケールの大きい、ストロークの長い、いいニュースです。(…
熱がありせきも出て典型的な風邪状態で、 インフルエンザだとまずいので病院へ出かけましたが、インフルではないとのこと。 普段の私の白血球数は、かなり少ないのですが、そのときの血液検査では、 普段の4倍くらいの数値になっていました。 抗生物質を処…
舟を編む 三浦 しをん (光文社) 「右」という語を岩波国語辞典で引いてみると 〈相対的な位置の一つ。東を向いた時、南の方、またこの辞典を開いて読む時、偶数ページのある側を言う。〉 井上ひさしが「本の枕草紙」(1982年、文芸春秋)で、岩波国語辞典のこ…
安全への逃避 沢田教一 (1965年) 沢田教一の人となりはよく知らないが、「安全への逃避」(1965年)は子どもの頃からよく知っていた。 戦火から逃げ惑う緊迫した家族の肖像は、忘れ難く頭にこびりついている。 沢田の敬愛するロバート・キャパが地雷を踏んで…
小澤征爾さんと、音楽について話をする 小澤 征爾・村上 春樹 (著) 新潮社 小澤征爾は、ボストン交響楽団の音楽監督を1973年から2002年まで29年間務めた。 ボストン交響楽団は、夏にはタングルウッドというボストン郊外の避暑地で音楽祭を開催していて、 そ…
木村伊兵衛 「本郷 森川町」 1953年(昭和28年) 「木村伊兵衛写真賞」、1975年に朝日新聞によって創設された、写真界の芥川賞的存在である。 普通は「木村伊兵衛賞」で通っている。 私が、ニコンの一眼レフを買って写真を始めた頃、 藤原新也(受賞年1977年…