遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

#読書

今週 書評で取り上げられた本(11/29~12/5 週刊10誌&朝日新聞)全104冊

毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。今が旬の逸品といえるおすすめ品です。書評の内容については各誌をご覧ください。 今週の書評本(◆掲載された媒体→タイトル・著者・出版社・税込価格) ◆週刊朝日「週刊図書館」: 12/10…

「考えて、考えて、考える」藤井聡太と丹羽宇一郎の対談本を読みました

考えて、考えて、考える 藤井 聡太、丹羽 宇一郎 講談社 19歳の藤井聡太と82歳の丹羽宇一郎の対談が「考えて、考えて、考える」という本になった。 丹羽は、藤井と同じ愛知県出身で、伊藤忠の社長・会長を歴任し、民間から初めて中国大使になったお方。その…

今週 書評で取り上げられた本(11/22~11/28 週刊10誌&朝日新聞)全77冊

毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。今が旬の逸品といえるおすすめ品です。書評の内容については各誌をご覧ください。 ※今週の書評本(◆掲載された媒体→タイトル・著者・出版社・税込価格) ◆週刊朝日「週刊図書館」: 12/3…

直木賞山本賞ダブル受賞・佐藤究の「テスカトリポカ」を読みました

テスカトリポカ 佐藤 究 (著) KADOKAWA 今回は、第34回山本周五郎賞と第165回(2021年上半期)直木賞をダブル受賞した作品、佐藤究(きわむ)の「テスカトリポカ」のご紹介。 山本賞は1988年創設で直木賞は1935年創設のエンターテイメント小説の大きな登竜門…

今週 書評で取り上げられた本(11/15~11/21 週刊10誌&朝日新聞)全102冊

毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。今が旬の逸品といえるおすすめ品です。書評の内容については各誌をご覧ください。 今週の書評本(◆掲載された媒体→タイトル・著者・出版社・税込価格) ◆週刊朝日「週刊図書館」: 11/26…

今週 書評で取り上げられた本(11/8~11/14 週刊10誌&朝日新聞)全101冊

毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。今が旬の逸品といえるおすすめ品です。書評の内容については各誌をご覧ください。 今週の書評本(◆掲載された媒体→タイトル・著者・出版社・税込価格) ◆週刊朝日「週刊図書館」: 11/19…

今週 書評で取り上げられた本(11/1~11/7 週刊10誌&朝日新聞+ダヴィンチ)全101冊

毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。今が旬の逸品といえるおすすめ品です。書評の内容については各誌をご覧ください。 今週の書評本(◆掲載された媒体→タイトル・著者・出版社・税込価格) ◆週刊朝日「週刊図書館」: 11/12…

今週 書評で取り上げられた本(9/6~9/12 週刊10誌&朝日新聞+ダヴィンチ)全106冊

毎週日曜日は、この一週間に書評に取り上げられた本を紹介しています。今が旬の逸品といえるおすすめ品です。書評の内容については各誌をご覧ください。 〇「白光」朝井まかて この作家は多作でまだ読んだことはないのですが、いつも面白い人物をモチーフに…

今週 書評で取り上げられた本(12/8~12/13 週刊7誌&朝日新聞)

今週、週刊誌7誌と朝日新聞の書評欄などで取り上げられた書籍のご紹介。 今読んでいる「ベストセラーで読み解く 現代アメリカ」(渡辺由佳理)という書籍で、アメリカの多くのベストセラーが紹介されていて、それらを読めば現代のアメリカのさまざまな側面が…

「東大卒、農家の右腕になる。」本書自体があなたの右腕になる!?

「東大卒、農家の右腕になる。 小さな経営改善ノウハウ100」(佐川 友彦 (著) ダイヤモンド社)を読了。 複数の媒体の書評で紹介されていたので、東大卒が農家の経営改善ノウハウをどのように実践するのかに興味を持ち、読み始めた。 著者は、「環境問題」に…

前回の芥川賞、古川真人の「背高泡立草」を読みました  

背高泡立草 古川 真人 (著) 集英社 2日後の7月15日に第163回の芥川賞と直木賞の発表があるが、前回の芥川賞、古川真人の「背高泡立草」を読んだ。 九州の男と関西の女は小説を書く比率が高いと、なんとなくだがそう思う。古川真人も福岡県で生まれ育った作家…

今村夏子「星の子」を楽しく読みました

星の子 今村夏子 (著) 朝日文庫 「むらさきのスカートの女」で2019年に芥川賞を受賞した今村夏子の「星の子」を、年度末に読了した。 主人公は「わたし」こと中学3年生のちひろ。 ちひろの両親は「魔法の水」でちひろの皮膚病などが完治したことを機に謎の…

第10回Twitter文学賞の発表がありました

第10回「Twitter文学賞」の発表があった。2020年2月1日~2月9日という短期間に、ツイッター利用者による投票で決まった文学賞だ。 日本文学601、海外文学456という少ない投票数だったのだが、おそらく粒よりの作品が受賞しているはず。こういう読者による直…

昭和の名作映画を彷彿とさせる奥田英朗の「罪の轍」   

罪の轍 奥田 英朗 (著) 新潮社 1963年(昭和38年)に東京で起きた「吉展ちゃん誘拐事件」をもとに創作された社会派ミステリー・警察小説「罪の轍 (つみのわだち)」のご紹介。 翌年にオリンピックを控えた昭和38年の東京が事件の舞台。 北海道の礼文島に育…

犯人は近隣に住む?「つけびの村  噂が5人を殺したのか?」高橋ユキ

つけびの村 噂が5人を殺したのか? 高橋ユキ 晶文社 「つけびの村」を読んだ。本書は、「平成の八つ墓村」殺人事件と呼ばれる事件の高橋ユキによるルポルタージュが書籍化されたもの。その事件とは、2013年に山口県周南市の限界集落で起きた、4軒の家の5人…

多くの人に愛読されている「大家さんと僕 これから」矢部太郎

大家さんと僕 これから 矢部 太郎 (著) 新潮社 お笑い芸人カラテカの矢部太郎が描く「大家さんと僕」シリーズの第3弾「大家さんと僕 これから」のご紹介。このシリーズは尻上がりに充実してきた。 外階段でつながった一軒家の上下階で、矢部(二階を間借り)…

2019年に読んだおすすめ本ベスト3

2019年は、26冊の本を読んでブックレビュー記事をアップしました。 週1冊読み終わっても1年間に読めるのは52冊ですから、私の読了ペースは2週間に1冊ということになります。残り少ない人生ですからもう少し多くを読みたいのですが、まあこんなところでしょう…

心に染み入る河崎秋子の「土に贖う」を読みました

土に贖う 河崎 秋子 (著) 集英社 北海道を舞台にした短編小説「土に贖(あがな)う」のご紹介。著者は1979年北海道生まれの河崎秋子。 戦前戦後の北海道には、さまざまな産業があったと知る。 最盛期にはそのどれもが一大産業をなしていた。 札幌の養蚕(絹…

オードリーは何を読んでいる? 写真集「読書するハリウッド・スターたち」 

オードリー・ヘップバーン ジェームス・ディーン ショーン・コネリー グレゴリー・ペック マリリン・モンロー 『ハリウッド・ブック・クラブ 読書するハリウッド・スターたち』という写真集が発売されたそうです。 その中から5人の読書風景をご紹介。 いまさ…

読んでよかったkemioの「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」

ウチら棺桶まで永遠のランウェイ kemio (著) KADOKAWA 朝日新聞の土曜日の書評欄で知った「ウチら棺桶まで永遠のランウェイ」。 例によって読みたいと思った本の書評はきちんと読まないのだが、本書を知ったばかりのころは「読もう」と思っていた。しかし、…

韓国文学初読み、さわやかな人間賛歌「アーモンド」

アーモンド ソン・ウォンピョン (著), 矢島暁子 (翻訳) 祥伝社 【内容(「BOOK」データベースより)】《扁桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。母は、感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽…

芥川賞、今村夏子著「むらさきのスカートの女」を読みました

もっとも新しい芥川賞(第161回)受賞作、今村夏子著「むらさきのスカートの女」(朝日新聞出版)のご紹介。 町の名物おんな、いつも同じむらさきのスカートをはいている女の短い物語。 町で彼女のことを知らない人はいない。いつも同じ格好で、誰も追いつけ…

平野啓一郎著「ある男」を読みました

平野啓一郎の小説「ある男」のご紹介。 弁護士の城戸は、宮崎に住むかつての依頼人からまた仕事を頼まれる。 依頼人は里枝という女性で、城戸はこの女性の離婚時のトラブルを解決していた。今回の依頼は、里枝が再婚し事故で亡くなった夫「大祐」についての…

自分の「分身」を確かめられるシーラッハの「刑罰」を読みました

刑罰 フェルディナント・フォン・シーラッハ (著), 酒寄進一 (訳),東京創元社 元弁護士のドイツの作家、フェルディナント・フォン・シーラッハの「刑罰」をしみじみ読了。 本書は1ダースの短編集が入っていて、シーラッハ特有の短い文章の連なりが端正なリ…

東京上野の包容力を感じる物語/中島京子の「夢見る帝国図書館」

夢見る帝国図書館 中島 京子 文芸春秋 明治5年に国立帝国図書館(前身は書籍館=しょじゃくかん)は、当初閲覧室や書架は湯島聖堂に間借りして設立された。その後上野に本格的な図書館の建設計画が推進されたが、日清日露の戦費に建設予算は取られ、当然に蔵…