遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

#絵画

追悼・感謝 安野光雅画伯

画家の安野光雅さんがお亡くなりになった、謹んでご冥福をお祈りいたします。 小学生低学年の頃、当時の日本教育テレビ(NET=Nippon Educational Television・現テレビ朝日)だったかで、小学生向けの図画工作の夏休み番組みたいなのに出てくるおじさんが安…

年暮る/東山 魁夷

「年暮る(としくる)」 東山 魁夷 上の画像は、東山魁夷の「年暮る(としくる)」という名作(山種美術館・所蔵)。 39歳のときの作品「残照」で世にはじめて認められた東山は、遅咲きの人であった。 そして、自他共に認められる高みに達したかという55…

チープなダンボールキャンバス絵画/「日曜画家」美術館

Amazonから贈られてくるボックスの底に敷かれている板状のダンボール。 通常は、再生ごみの日にまとめて出して再利用される運命なのですが、私は絵のキャンバスに利用しようと考えました。 油絵の具かアクリル絵の具を利用したいと思い、ダンボールにまず下…

ああまぼろしの「コートールド美術館展」(神戸展)

上は、幻の展覧会になってしまった「コートールド美術館展」のポスターです。 この美術展は、1年以上前から楽しみにしていたので、新型コロナで開会が遅れたころも、6月21日までチャンスは残っていると思っていたのですが、残念ながらずいぶん前に開催中止が…

日曜画家の自粛期間中の油絵作品

上の画像は、日曜画家の私の作品です。 数年前にはじめって買ったキャンバスに油絵の具で描きました。サイズがF6号(41×31.8㎝)の小さめの油絵です。 実は、全く別物の元の絵(2年前に描いた失敗作の風景画)を塗りつぶして、こんな絵に仕上げました。この…

新型コロナウィルスで絵画教室閉幕(涙)

完成までもう少しの日曜画家作品 昨日は、2年ぶりの高校クラス会。近所に住む同級生女に家まで車で送ってもらって帰ってきたら、哀しいお知らせが一件。 今年度の絵画教室、残り数回を残して教室を閉鎖するとのこと。新型コロナウィルスの蔓延・感染を防ぐた…

今日は政治を選べる日/参院選2019

私は20歳以降の45年間、どんな選挙でも棄権したことがありません! 投票したくない候補者ばかりだったこともありましたが、それでもよりましな選択をしてきました。 今日は夕方に、散歩がてらに投票に行ってきます。

ノートル・ダムの眺め/アンリ・マティス

ノートルダム寺院の火災に関連してどなたかがアップしていた画像で、この作品を初めて知りました。 アンリ・マティスが描いた「ノートル・ダムの眺め」という作品です。 制作されたのは1914年ですから、すでに100年を経過していて、ニューヨーク近代美術館に…

福沢諭吉は通り過ぎ、渋沢栄一はやって来ず

私が生まれたころはまだ一万円札(昭和33・1958年発行)と五千円札(昭和32・1957年発行)がなかったのだが、物心ついてからは聖徳太子の一万円札が出回り始めたころ。 そして、40年ほど前の初任給は封入された現金で聖徳太子を何枚かもらった。 1984年に福…

油絵教室に1年通いました

地元の市民講座の油絵教室に1年間通いました。65歳で人生初めての習い事で、まさに「60の手習い」でした。 上の作品は、10号(サイズ53㎝×45㎝)キャンバスに描いた静物画です。 アトリエの倉庫から、何種類かのオブジェを引っ張り出してきて無造作に置かれ…

駒場祭ポスター/橋本治

私は中学3年生だった1968年。東京大学の駒場祭のポスターが話題になった。 「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」というコピーを50年経っても覚えている。 任侠に生きる男の背中にはイチョウが舞いイチョウをデザインし…

落穂拾い/ミレー

小学生の私は、ミレーの「落穂拾い」を「落ち葉」と言ったのを、担任の先生に「おちぼ」と訂正されたことを覚えている。 それまで「落穂」などという言葉も概念も私の中にはなかったので、いまだにとても印象深くミレーのその作品と「落穂」のことを覚えてい…

マルケの「パリのサン=ミシェル橋」

プーシキン美術館展(大阪国立国際美術館にて10月14日まで開催)から、アルベール・マルケの「パリのサン=ミシェル橋」をご紹介。 マルケという画家を知らなかったのですが、この作品はとても印象に残りました。 1908年頃の作品で、大きさは65×81cmで、大作…

ルソー「馬を襲うジャガー」/プーシキン美術館展

「馬を襲うジャガー」 アンリ・ルソー 1910年 90×116cm プーシキン美術館展では、出口に近いところに展示されていた、もっとも現代に近い時代の作品が、アンリ・ルソーの「馬を襲うジャガー」。 アンリ・ルソー(1844 - 1910)の最晩年の作品である。 ルソーは…

モネもルソーも撮影OK/プーシキン美術館展

大阪市の国立国際美術館で開催中の「プーシキン美術館展――旅するフランス風景画」に行ってきました。(10月14日まで開催中) プーシキン美術館は、モスクワ出身の詩人アレクサンドル・プーシキンの生誕100年を祝して命名されたモスクワの美術館。収蔵品の数…

鳶・鴉図(とびからすず)/与謝蕪村

「鳶・鴉図(とびからすず)」 与謝蕪村 北村美術館蔵(京都市) 風雨がたたきつけるように襲ってくるなか、じっと嵐が通りすぎるのを待つ鳶(とび)。 暗闇をしんしんと舞い落ちる雪の中、身を寄せ合ってじっと朝を待つのは二羽の鴉(からす)。 晴れた大空…

【国宝展】燕子花図/尾形光琳

東京南青山の根津美術館では、尾形光琳(1658-1716)の「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」を展示するのが、毎年まさに燕子花のシーズンである4月半ばから5月半ばまでの期間です。いつかはそのシーズンに根津美術館を訪れたいと思っていました。 しかし…

【国宝展】夜色楼台図/与謝蕪村

京都の国宝展で、与謝蕪村(1716-1784)の「夜色楼台図(やしょくろうだいず)」(18世紀)の実物を初めて鑑賞。 この展覧会の最終ステージでようやく登場した、私の中では真打登場といった感がある。感激。 もっと長くて大きい作品だと思っていたら、意外と…

【国宝展】松林図屏風/長谷川等伯

京都国立博物館(京博)での「国宝展」、今回ご紹介は長谷川等伯(1539-1610)の「松林図屏風」(16世紀、東京国立博物館蔵)。 私は7年ぶり2回目の本作とのご対面である。本展覧会の作品とはもう何回も会うことはないと思う。まさに「芸術は長く人生は短し…

【国宝展】インスタ映えする頼朝像1万円札

京都国立博物館で開催中の国宝展。2度目の訪問。 平日の金曜日の15時頃待ち時間0分で入館。混雑度合いは5段階で3。展示終了が近い国宝「金印」は40分の行列だったので涙の棄権。 今回ご紹介は、だれもが知る名作「源頼朝像」。 作品名の前に「伝」が付き、「…

【国宝展】風神雷神図屏風/俵屋宗達

建仁寺に伝わり、今は京都国立博物館(京博)に寄託されている国宝、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」(制作17世紀前半)。 現在京博で開催中の国宝展の目玉の一つがこの作品。 私はこの作品とは、3回目のご対面になる。 LEDライトの進歩か、室内の照明はさほど…

【国宝展】秋冬山水図/雪舟

雪舟は、備中(今の岡山)に生まれ京都の相国寺(しょうこくじ)で絵の修業をしたのち、明(中国)に渡り技法を磨き自らの芸術を完成させた。 私が生涯で最初に画家として認識した雪舟。それは、かなり幼い頃に母親から聞いた「涙で描いた鼠」の世にも有名な…

国宝展(京都国立博物館)に行きました

6日金曜日に「国宝展」(京都国立博物館)に行ってきました。前売り券は3枚買っていますので、今回が第1回目です。雨だったので人出は少なく、13時に会場に到着しましたが、すいすいと入場できました。 強い風雨の中、大阪からやって来た甲斐がありました。…

国宝展がはじまりました/京都国立博物館

地上では衆議院選挙を前に、醜い政治家たちが暗闘を繰り広げていますが、空にはぽっかり中秋の名月が浮かび(大阪では何とか見ることができました)美しい秋が始まりました。 地上がすべて醜いのかと言うとそうでもなく、京博(京都国立博物館)では、今週か…

改組新第3回日展/大阪市美術館

日展(日本美術展覧会)は、文展からの流れをくむ公募展で、文部省による創設は1907年にまでさかのぼる。 この文展から枝分かれしたのが二科展(1914年)で、院展も1914年に再興という形で文展と袂を分かった。 日展は、「日本画」、「西洋画」、「彫刻」、…

芸術も人生も長し/ようこそ!横尾温泉郷

「芸術は長く人生は短し」と言いますが、芸術家は長生きするような気がします。 結核で夭折したお方もいましたが、一般的に長生きする人が多いと感じます。 横尾忠則センセイが80歳でまだお元気で活動されているのを見るにつけ、そう思うわけであります。草…

ようこそ!横尾温泉郷/横尾忠則現代美術館

27日の金曜日は、今年初めての定例ランチ会。 その前に、良いお天気だったので、朝のうちに阪急電車で神戸まで行き、横尾忠則現代美術館まで足を運ぶ。 生きているうちに自分の名前が付いた美術館を造ってもらえるのがすごい、横尾忠則。 作家自身が寄贈した…

おめでとうございます2017

あけましておめでとうございます みなさまのご健勝とご多幸をお祈りいたします 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます 2017年 元旦

金魚/深堀隆介

食べない魚はリリース(水に返す)し、死んでしまった魚はありがたくいただきましょう。ということで、スペースワールドのスケート場で氷漬けになった魚を見て、深堀隆介の金魚を思い出した。 画像のたらいを泳ぐ金魚は、本物ではなく描かれた金魚である。 …

レゴでゴッホ

この画像は、レゴのブロックを並べたものですが、ゴッホの自画像に見えないでしょうか。 下の画像のように、縮小すればもっとゴッホの感じが分かると思います。色をうまく組み合わせれば、ゴッホのタッチが得られてそれらしくなることをレゴブロックが証明し…