遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

バロックの旅/ダニエル・ホープ

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今年の秋は短かったのですが、それでも約2ヵ月間の秋の間中聴いていたのが、

バイオリニストダニエル・ホープの「G線上のアリア-バロックの旅」というアルバム。

バッハ、ヘンデルテレマンパッヘルベルなど、バロックの名だたる巨匠の名曲より、

初めて目にする作曲家の曲の方が多い。


ホープのアルバムなので、当然にバイオリンを中心とした弦楽器のアンサンブルで構成された、

レゲエやフォルクローレのような、草と土の香りのする大らかなバロック音楽のオンパレードである。

打楽器のインパクトも印象的なダンス音楽のような華やかな曲想の音楽も入っていて、

どこからどう切り取っても単品で楽しめるし、

頭からバロック音楽の63分間のフルコースも楽しめるアルバムなのである。


ちなみに24番目の楽曲「エール(管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068から)」が、

バッハの「G線上のアリア」のことである。


曲目
1. チャッコーナ フィビヒ
2. サラバンダ HWV437 ヘンデル
3. リチェルカータ 第2番 ディエゴ・オルティス
4. 甘美な旋律 ファルコニエーリ
5. 3声と4声のパッサカリオ (≪様々な楽器のための教会ソナタと室内ソナタに分けられたジャンル≫作品22から) ビアジョ・マリーニ
6. 昔のサラバンダあるいはチャッコーナによる様々な変奏 ニコラ・マッテイス
7. カノンとジグ 3つのヴァイオリンと通奏低音のための カノン パッヘルベル
8. カノンとジグ 3つのヴァイオリンと通奏低音のための ジグ パッヘルベル
9. ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 第1楽章:Adagio テレマン
10. ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 第2楽章:Allegro テレマン
11. ヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 第3楽章:Presto テレマン
12. 鐘の模倣 (無伴奏ヴァイオリン・ソナタソナタ第3番から) J.P.ヴェストホフ
13. スコットランド風ユーモアに基づくグラウンド (ヴァイオリンのためのエア集、第4巻、組曲 ヘ長調から) ニコラ・マッテイス
14. 合奏協奏曲 第5番 ト短調 (アルカンジェロ・コレッリのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品5の5の編曲) 第1楽章:Adagio ジェミニアーニ
15. 合奏協奏曲 第5番 ト短調 (アルカンジェロ・コレッリのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品5の5の編曲) 第2楽章:Vivace ジェミニアーニ
16. 合奏協奏曲 第5番 ト短調 (アルカンジェロ・コレッリのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品5の5の編曲) 第3楽章:Adagio ジェミニアーニ
17. 合奏協奏曲 第5番 ト短調 (アルカンジェロ・コレッリのヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品5の5の編曲) 第4楽章:Allegro ジェミニアーニ
18. ナポリガリアルダ ヴァレンテ
19. 3声のパサカージェ ファルコニエーリ
20. タンブラン ルクレール
21. グリーンスリーヴズ・トゥ・ア・グラウンド (作者不詳)
22. その壮大でかくも名声を博した戦い (ソナタ イ長調≪戦い≫から) J.P.ヴェストホフ
23. リュートの模倣 (無伴奏ヴァイオリン・ソナタ集、ソナタ第2番から) J.P.ヴェストホフ
24. エール (管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068から) J.S.バッハ