ジャケットの写真でその自信振りがうかがえる。
みなイイ顔している。
このアルバムがリリースされた翌年、
彼らは来日した。
ジョンは、ピンクのキャデラックで六本木の骨董店に乗り付けた。
そんな渋さ無防備さは、アイドルじゃない。
ジョンの日本での骨董収集ツアーに、残りの３人はつき合わされたのか。
すでに、前年、この全編オリジナル曲アルバムで、
ビートルズは脱アイドルしていた。
彼らの初期の頃の金字塔である。
ま、彼らのアルバムは、みな、金字塔ではあるけど。
武道館でノルウェーの森は無理だったろうから、
日本公演は昔の名前で出ていたビートルズ。
武道館の楽屋に出張してくれた、骨董屋のことが気になり、
歌い終わればそそくさと舞台をはけて、古美術にご対面なのであった。
このアルバムは、どれもあれもこれもなく、粒ぞろいの名曲が居並ぶ。
ジョンの声の響きが一際素晴らしい、
カメラ目線が許される所以である。
曲目リスト
1. ドライヴ・マイ・カー
2. ノーウェジアン・ウッド(ノルウェーの森)
3. ユー・ウォント・シー・ミー
4. ひとりぼっちのあいつ Nowhere Man
5. 嘘つき女 Think for Yourself
6. 愛のことば Word
7. ミッシェル
8. 消えた恋 What Goes On
9. ガール
10. 君はいずこへ I'm Looking Through You
11. イン・マイ・ライフ
12. ウェイト
13. 恋をするなら If I Needed Someone
14. 浮気娘 Run for Your Life
