遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ/マネ

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先週は日曜日も働いたので、

金曜日は休みを奪取して、神戸で開催中のオルセー美術館展に足を向ける。

平日の14時の会場は、思いの外混雑していなくて、

ゆっくり鑑賞できた。


会場は、女性が圧倒的に多かったが、

男はその時間、普通は仕事をしている、むべなるかな。



久々にマネの描くベルト・モリゾに会うことが出来た。

わが子を見守る美しい母親の横顔をモリゾが描いた「ゆりかご」も、

同時出品されていて、幸せな気分に浸れた。



画家マネを見据える少し顔を右に逸らした、

しかしまっすぐな視線は、鑑賞する者の心にもまっすぐに入ってくる。



「フォリー・ベルジェールのバー」http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/7656452.html

に次いで私の好きな女性を描いた肖像画である、

どちらもマネの作品でもある。



対象を愛でる作家の魂が込められた力作であろう。