遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

松葉ガニ/城崎温泉

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今日(11月7日)の関西は、木枯らし一番なのか、

風が冷たかった。


こんな日には、温泉、入りたい。



そこで、問題。

青森を出発して本州の陸路を山口県へ向かう、

絶対に通らなければならない都府県は?






正解は兵庫県

この県を避けては通れないのである。

南に瀬戸内海を臨み、北は日本海の荒波が打ち寄せる。


その日本海にはカニが、美味なるカニが…。

ミイラではなく、中身のしっかり詰まったカニが生息する。

今年も11月に入り、松葉ガニ漁が解禁。


大阪でカニ道楽も出来るのだが、私は働き始めた年から、

兵庫県は香住(かすみ)港近くの柴山という所の某民宿に、

何年間か通った。

確か6千円くらいで、カニがたらふく食べられた時代であった。

あの民宿の親父さんまだ元気なんだろうかと、いまふと思い出す。


少し収入が増えたら、泊まりは城崎温泉にグレードアップしたのだけど、

ここは温泉+カニ料理という、極楽浄土。


父親が何を思ったか、家族旅行が突然始まった我が家、私が小学3年生の頃。

山陰線の列車に長時間揺られ、退屈しきって着いたところが城崎温泉であった。


ここの名物のひとつが、外湯めぐり。

宿泊客は、旅館が提供する通行手形で、画像の7つの湯にフリーパスではいれる。

黒川温泉もこれに似たシステムがあるようだが、元祖は城崎か。


湯に堪能して帰った宿では、カニが待っている、

ゆでガニ、かにちり、焼ガニ、ナマガニ、エトセトラ。


静かに食す山陰の宿なのである。