遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

2006-01-01から1年間の記事一覧

ブラック・ダリア/ジェイムズ・エルロイ

ブラック・ダリア ジェイムズ エルロイ 文春文庫, 吉野 美恵子 (翻訳) ジェイムズ・エルロイの暗黒のLA四部作の皮切りがこの作品。 私はこの作品でエルロイと出会った。 うちの娘、病癒えたが受験生の娘が、この映画が観たいと言う。 内容はまったく知らず…

世界史概観/H.G.ウェルズ

ミケランジェロやダビンチを知らずに死んでもいいのか、 モーツァルトやベートーベンを知らずに死んでもいいのか、 そんな人いないか。 だったらいつか出遭うだろうから、 高校生は世界史も美術史も、 大学入試に関係ないのなら勉強しなくてもいいか。 教養…

永遠の嘘をついてくれ/中島みゆき

♪ 君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ 永遠の嘘をついてくれ なにもかも愛ゆえのことだったと言ってくれ 今日また、吉田拓郎の先月の「つま恋」での 中島みゆきとのデュエット場面を、TV鑑賞してしまった。 白いシャツにジーン…

21世紀に残したい日本の風景

世紀末に放送されたのか、NHKの番組「21世紀に残したい日本の風景」を 日曜日にTV鑑賞。 四季があって人情も厚くて食べ物もおいしくてきれいな日本 いい国に生まれたと思っておかないと、話が続かない。 40万票近い応募があって、ベスト100が発…

奇跡の人/アーサー・ペン

もう40年も昔、小学生の私はTVで毎週「パティ・デューク・ショー」を楽しんでいた。 P・デュークは、そこそこ歌って演じられるTVアイドルであった。 1970年代後半、リバイバルで映画「奇跡の人」がロードショー上映され、 私はもちろんのこと、映…

エイブル・アート

エイブル・アート・ムーブメント(可能性の芸術運動)というのをご存知か。 障がいのある人たちが表現活動を通して、自らを表現する方法や、 より多くの選択肢のなかから豊かな生き方を発見することを、 サポートする活動である。 私は障害のある人のアート…

プジョー307もいいなぁ

私の同期の男、クルマをゴルフに乗り換えたと私に報告。 普通、乗り換えるクルマのことで、いくら長く悩んでも1年位か。 ところが、この男すでに数年前から次のクルマは何にしようかと思案中で、 数年間の思案でワーゲン・ゴルフになった。 長い間楽しめる…

のだめカンタービレ

のだめカンタービレ TVドラマはほとんど観ない私。 月曜9時に「のだめ」観てみようかなとTVの前へ。 次女「えっ見るの?」。 原作まったく知らないが、音楽ものだとは知っている。 しばらく観ていると、私の好きな「匂い」が漂う漂う。 下北サンデーズ…

翼よ、あれがパリの灯だ!

ニューヨークを飛び立って、愛機の「スピリット・オブ・セントルイス号」で 世界初の大西洋無着陸単独陸横断飛行に成功したリンドバーグ。 33時間の飛行の後に「翼よ、あれがパリの灯だ!」と相成るわけである。 パリを訪れた時、私の搭乗した飛行機は、関…

がんばれ、よく頑張った、ありがとう

■重症を脱して、わが長女は病室でTVを観ているようである。 酸素マスクをされて渇いた咳をしていた日曜からは、大いなる前進。 だてに水泳やバスケットをやっていたわけじゃないことを実証しなさい。 まだまだガンバレ! ■一方、残念な結果に終わったのが阪…

生還

じょるさま、らぷさま、asさま、わいんさま、 娘のことで温かきお言葉をいただき、誠にありがとうございました。 おかげさまで、娘、熱は下がり病院食ものどを通るようになりました。 血液検査でも快方に向かうデータになっているとのことで、 いまの私の…

自画像/安井曾太郎

私のご贔屓のブロガー、アーティストasさんの自画像(じゃなかったけれど)で、 安井曾太郎の自画像を思い出す。 この人も京の商人のせがれであった。 東京芸大にのこる彼のデッサンを見るにつけ、その写実力は見事なものである。 http://db.am.geidai.ac.…

おじさんも楽しんで、頑張って生きている

直近の芥川賞の選評。 「今回の候補作品、登場するのは、心を病んだ人、物書き志望、あるいは売れない物書き、 出版社勤務がほとんどです。 私は、やだなー、こんな人々だけで構築されている世界なんてさー、とうんざりしました」 山田詠美 「前回も思ったが…

元気な日本女子

画像は 「第1回 バカラアスリーツ オブザイヤー アワード2006」 をアナベル・ボンド、ロジャー・ フェデラーとともに受賞した荒川静香。 相変わらずというか、益々というか手にしたバカラのクリスタルのようにお美しい。 金メダルが彼女を大きくしたのだろう…

ディープインパクトの凱旋門賞

惜しくもディープインパクトは3着に終わった今年の凱旋門賞。 世界ランキング1位と2位のライバルの2頭には、 ラストの直線は影も踏ませなかったのだが、 3.5舛良蘆棺杜未虜垢ある伏兵の2頭に負けてしまった。 この3.5繕堽未虜垢和腓すぎる、 最近は…

文壇/野坂昭如

文壇 野坂 昭如 (文春文庫) ここに実名で書かれた作家達の大半は逝去している。 しかし、野坂昭如の彼らをしのぶ心根は、 畏怖や嫉妬や軽蔑などがないわけではないが、 親愛を基調としている。 野坂が「伊東へ行くならはとや」や「おもちゃのチャチャチャ」…

古着がいいなら中古家具もいいか

土地と家を購入したので、金銭的余裕はなくなりつつある。 そのうえこれから庭木に出費がかさむという状況である。 しかし、古い家具は前の住居に置いたままだし、 もともと修繕して再利用するほどの上等な家具は持っていなかったし、 生活家具は何とか手に…

香港ペニンシュラでおじさん奇行

内館牧子(脚本家・横綱審議委員)が、仲間で香港旅行に出かけたときのおはなし。 英語が出来ないのに出来ると勘違いしている同行のおじさんのお話。 お風呂にシャンプーがなかったらしく、 おじさんフロントに電話をかけてシャンプーを催促した。 「アイ ア…

THE BEST PENNY LANE/吉田拓郎

THE BEST PENNY LANE 吉田拓郎 曲目リスト ディスク:1 1. 今日までそして明日から 2. どうしてこんなに悲しいんだろう 3. 旅の宿 4. 我が良き友よ 5. 言葉 6. 元気です 7. 人間なんて 8. イメージの詩(うた) 9. 青春の詩(うた) 10. せんこう花火 11. マーク…

電車で和らぐ

■今週はJRの人身事故による2回で、 私の乗る電車に少し影響。 なんでJRばかりがこうなるのか。 阪急・京阪・近鉄・阪神ではあまり聞かないなぁ。 やはり鉄道網が広域で駅の数も多いから。 それもあるし、それだけではないような気もするし。 ■過去に私…

豊後里道に月を見る/ 高山辰雄

「豊後里道に月を見る」 高山辰雄 私が最も好きな現役の日本画家が、高山辰雄。 この間のNHK「日曜美術館」の特集番組で、 ゲストの女優羽田美智子が、高山の絵とその絵に向かう高山の姿に、 感動してぽろぽろ涙を流していた。 齢94を重ねる、日展の重…

本格小説/水村美苗

本格小説〈上・下〉 水村 美苗 (新潮文庫) 私がエミリー・ブロンテの「嵐が丘」を読んだのは、 中学か高校生のころだったか。 悲しい運命を背負った主人公ヒース・クリフとの出会いは強烈であった。 話は逸れるが、元国連大使がイギリス留学の思い出話を 「N…

復活

ようやく、引越し後の生活も落ち着いて、復活。 引越し先で、ケーブルテレビと同じ業者で、ネット契約。 しかしネットには繋がらず、 本日接続業者に頼んで繋いでもらい、復活。 繋がらなかった原因は私のPCのLANポートが原因だった。 私の本は、未読の…

1964年(昭和39年)黄金の日々

2016年オリンピック開催地に日本代表として立候補する都市が、 東京に決まった。 私の人生で最も印象的な年は、1964年(昭和39年)であった。 オンタイムで記憶している事柄ばかりである。 阪神タイガース、南海ホークス、シンザン、大鵬、 ミロの…

大アンコールワット展

プノンペン国立博物館所蔵のクメール王朝(9~15世紀)の至宝が、 大阪にやってきているから来ないかとの旧友からの誘いで、 26日(土)大阪歴史博物館に「大アンコールワット展」を見に行く。 この旧友に会うことを先延ばしにすると、年単位のスパンで…

日傘の女/クロード・モネ

日傘の女 クロード・モネ 1886 オルセー美術館 TVで外国の若者が、日本人の日傘を差す人の多さが、 自分達の国と違うと話していた。 ヨーロッパでもシンガポールでも日傘を使う人はほとんどいないと言う。 確かにTVなどで目にするニューヨーク5番街やシ…

マイケル・ジョーダン HIS AIRNESS

マイケル・ジョーダン HIS AIRNESS 世界バスケが日本で開催される。あまり面白くないかもしれないけど。 1992年、バルセロナで開催されたオリンピックの超目玉は、 バスケットボールの米国ドリームチームであった。 プロ選手が出場可能となった初めての…

引越し準備

「盆と正月が一緒に来たような…」と、忙しいさまを表現するが、 私んちは「盆と引越し準備が重なって」忙しかった。 もう、知らないことばかりで・・・ ■住所地の付番をしてもらいに新住所の市役所へ 本来は業者がしてくれるはずなのだが、いろいろと手続き…

荒神箒(コウジンボウキ)/京都・内藤商店

荒神箒(コウジンボウキ) 京都三条・内藤商店 藤田嗣治展の帰りに、京都三条の内藤商店に立ち寄った。 『維新史跡・池田屋騒動之址』碑のすぐそばにあるのが内藤商店。 この店、歴史は古く文政元年(1818年)創業の京ぼうきやたわし、刷毛の小売店。 鴨川の…

平均律クラヴィーア曲集第2巻/キース・ジャレット

バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻 キース・ジャレット バッハの「平均律」。最近では「平均律クラヴィア曲集」という呼び方が一般的になってきたようだが、 かつては「平均律ピアノ曲集」という表記をよく見かけた。 原題は《Das wohltemperierte Clavie…