遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

モネもルソーも撮影OK/プーシキン美術館展

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大阪市国立国際美術館で開催中の「プーシキン美術館展――旅するフランス風景画」に行ってきました。(10月14日まで開催中)

プーシキン美術館は、モスクワ出身の詩人アレクサンドル・プーシキンの生誕100年を祝して命名されたモスクワの美術館。収蔵品の数は10万点を超えるそうで、世界第2位の規模の美術館。(1位はエルミタージュ美術館

そのうち、大阪にやってきたのは65点。コロー、シスレー、ミレー、モネ、ルノワールセザンヌゴーギャン、ルソー、マティスピカソなど、少数精鋭で勝負に来たようです。

普通なら美術展は午前中に出かけるのですが、わけあって16時頃に入館しました。一通り最後まで見て、出口でUターンして入口付近まで引き返して、ベンチがあるところではしばらく座って鑑賞して、出口付近に来たら、17時になりました。

さて、そろそろ帰ろうかと思っていたら、「作品の撮影を解禁する」との場内アナウンスが流れました。そういえば、1週間ほど前の新聞記事に最近の美術展は作品が撮影できる場合があると書いてましたな。思い出した。

主催者側は、来館者にインスタ映えする作品を撮影させてSNSにアップしてもらってお客を呼ぼうという狙いもあるようで、撮影する方にとっても有難い特典で、持ちつ持たれつのその精神。それに私も賛同します。

たとえば、ルーブル美術館では普通に撮影できますし、「モナリザ」もその例外ではないという太っ腹なんですから、世界中でそれを認めていただきとうございます。

まだ作家が死後50年を経過していなくて著作権が切れていない作品(たとえばピカソなど)を除いた58点が撮影可能でした。館内の撮影者は、スマートなお嬢さんたちが多くて、おもにスマホで撮影していましたが、ドジなおっちゃんがデジカメのフラッシュを光らせて係りの人に謝っていました。

17時頃には明らかに来館者が増えていましたので、みな撮影目的で来ているのかもしれません。(21時まで開館時間延長日だけ、撮影可能です。)

今日の私は、リュックにコンパクトデジカメを入れていたので、ありがたく撮影させていただきました。17時に館内にいたこととカメラを持っていたこと、二つの偶然が重なって楽しい美術展でありました。

個々の作品については、また日を改めてご紹介します。

モネもルソーも「撮影OK」 美術館、SNS拡散に期待