遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

#絵画

収穫/フィンセント・ファン・ゴッホ

フィンセント・ファン・ゴッホ作 「収穫」 1888年 73×92㎝ ゴッホ美術館(アムステルダム)所蔵 最近この作品をよく目にすると思っていたら、今月8日から東京都美術館で始まる「ゴッホとゴーギャン展」にやって来る作品と判明。 ゴッホ自身が、「他のすべて…

デトロイト美術館展のゴッホ、モネ、ココシュカ

デトロイト美術館展 (大阪市立美術館 会期 2016年9月25日まで)の出品作のご紹介。今回で最終回です。 最終回ですので、大御所・真打登場ということで、3つの風景画のご紹介です。 フィンセント・ファン・ゴッホ「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」(1890…

やさしい「画家当てクイズ」4題

突然ですが、デトロイト美術館展 (大阪市立美術館 会期 2016年9月25日まで)の出品作からクイズです。 下の2作品を描いた画家をお答えください。 正解は、左がポール・セザンヌ、右がポール・ゴーギャンです。 ■セザンヌの作品は「サント=ヴィクトワール山…

競馬と踊り子とエドガー・ドガ

デトロイト美術館展 (大阪市立美術館 会期 2016年9月25日まで)より、今回は印象派の画家エドガー・ドガの作品をご紹介。ドガと言えば、競馬と踊り子が2大作品モティーフ。 上は、「朝の乗馬」(1866年頃)。 馬のトレーニングが終わった時を切り取ったの…

窓/アンリ・マティス

デトロイト美術館展 (大阪市立美術館 会期 2016年9月25日まで)より、マティスの作品のご紹介。 本展では、上記の画像のように、左から「コーヒータイム」(1916年)、「窓」(1916年)、「ケシの花」(1919年)の、3点のマティス作品が展示されました。 例…

デトロイト美術館展(大阪)に足を運びました。

雨の中、大阪市立美術館で開催中の「デトロイト美術館展」に足を運びました。 ■デトロイト美術館展 ~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち 会期 2016年7月9日(土)~9月25日(日) 時間 午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで) 休館日 月曜日(ただ…

藤田嗣治の2つの風景画

「生誕130年記念 藤田嗣治展-東と西を結ぶ絵画-」(兵庫県立美術館 会期9月22日まで)から、風景画のご紹介。 左の作品は、「レ・ゼジ」 1939年 38.3×46.5㎝ ランス美術館 右が、「ノートルダム=ド=パリ、フルール河岸」 1963年 36.5×45㎝ ランス美術館 ど…

藤田嗣治の2つの肖像画

「生誕130年記念 藤田嗣治展-東と西を結ぶ絵画-」(兵庫県立美術館 会期9月22日まで)から、2つの肖像画のご紹介。 ■「エレーヌ・フランクの肖像」 1924年 145×115㎝ イセ文化基金 (画像左) ある日エレーヌ・フランクという若いお嬢さんが、父親に自分の肖…

五人の裸婦/藤田嗣治

「五人の裸婦」 1923年作 169×200㎝ 東京国立近代美術館所蔵 「藤田嗣治展」から、彼の代表作のひとつ「五人の裸婦」のご紹介。 制作されたのは1923年(大正12年)で、藤田の渡仏から10年が過ぎてる。 彼は渡仏後さまざまな人と交流し、その間に自分のスタイ…

生誕130年記念藤田嗣治展/兵庫県立美術館

昨日は平日ランチの会。いつも通り、12時30分にヒルトンプラザ(大阪梅田)に集合なので、午前中に神戸まで足を延ばして「藤田嗣治展」(「生誕130年記念 藤田嗣治展-東と西を結ぶ絵画-」)に行ってきました。 開館の10時には兵庫県立美術館に到着していま…

来ましたね夏早々と

今日、我が家の周辺では猛暑日に手が届きそうな強烈な陽射しでした。 上の絵は、青い紫陽花のつもりです、思い付きでマウスで描きました。涼しい雰囲気を出そうとしたのですが、かえって暑苦しくなりました。 しばらく放置していた菜園の玉ねぎを、畝の上で…

大きな赤い室内/アンリ・マティス

お試し購読中の「dマガジン」の「Pen」という月2回発行のカルチャー誌が、モダンアートを特集していた。 そのPenの表紙の絵画が、上の画像、アンリ・マティス(1869 - 1954)の「大きな赤い室内」だった。 明日6月11日から東京都美術館で始まる「ポンピドゥ…

本能寺切/藤原行成

「王義之から空海へ」展覧会から、三跡の藤原行成(ふじわらのゆきなり「コウゼイ」972-1028)のご紹介。 我が国の書の大家は、 日本三筆=嵯峨天皇・空海・橘逸勢(たちばなのはやなり)と、 日本三跡(三蹟)=小野道風・藤原佐理・藤原行成。 三筆(さん…

赤い地図/三岸節子

「赤い地図」(1980) 次女は海外に新婚旅行中。長女は配偶者と海外赴任先に帰っていった。私は娘たちを送り出しただけの親だったので、しっかり育てる責めは果たせなかったが、健康で幸せになってくれればと祈るばかりである。いずれにせよ、私の日常は戻り…

ブルゴーニュの麦畑/三岸節子

三岸節子 ブルゴーニュの麦畑 1980年 イギリスの風景画家ターナー(1775-1851)が、20ポンド紙幣の肖像になるという比較的新しいニュースは、気にも留めなかった方が大方だろう。私は小学生で読んだ夏目漱石の「坊ちゃん」でターナーという画家を認識してい…

らくがき/三岸節子

らくがき 1973年 92.2 x 72.9cm 愛知県美術館 三岸節子は1968年にフランスに移住し、1991年に帰国した。 1954年に初めてフランスに渡り、南仏に定住するまでしばらくの時間を要した。三岸は63歳で移住したが、それは今の私の年齢と同じで、そのバイタリティ…

花と魚/三岸節子

三岸節子 「花と魚」(1952) 65.1×90.9cm 一宮市三岸節子記念美術館蔵 念願の三岸節子(みぎしせつこ 1905-1999)の作品に、ようやく接することができた。 神戸は東灘区の阪急御影(みかげ)駅に初めて降り立った。最も一般的な石材の花崗岩の通称は「御…

#くまモン頑張れ絵

城 敏晃 @johtoshiaki 最上段左から 名島啓二 @growup_com ちばてつや @kazenoyouni_pj 水野学 @g_d_c 瀬尾公治 @seokouji (不明) 永野あかね @AkaneNagano ツイッターでいま、#くまモン頑張れ絵というハッシュタグで、くまモンの絵で熊本(や大分)にエー…

睡蓮/クロード・モネ

睡蓮 作者 クロード・モネ 製作年 1903年 寸法 73 cm × 92 cm 所蔵 マルモッタン美術館、パリ 京都市美術館で開催中の『モネ展 ―「印象、日の出」から「睡蓮」まで―』から、「睡蓮」をご紹介。 1883年、モネはパリから数十キロほどセーヌ川を下ったジヴェル…

白いクレマチス/クロード・モネ

白いクレマチス 作者 クロード・モネ 製作年 1887年 寸法 92 cm × 52 cm 所蔵 マルモッタン美術館、パリ 少し早い春を感じながらのウォーキング。ウグイスの初音、開花し始めたミモザやレンギョウやモクレンやユキヤナギに早春を感じます。小鳥たちも活発に…

印象・日の出/クロード・モネ

印象・日の出 作者 クロード・モネ 製作年 1872年 寸法 48 cm × 63 cm 所蔵 マルモッタン美術館、パリ 京都市美術館で現在開催中の『モネ展 ―「印象、日の出」から「睡蓮」まで―』に足を運びました。運動と節約と散策を兼ねて、阪急河原町駅から知恩院経由で…

ポール・ギョーム夫人の肖像/マリー・ローランサン

「ポール・ギョーム夫人の肖像」 マリー・ローランサン(1883-1956)作 1924~28年頃 92㎝×73㎝ オランジュリー美術館(パリ) パリのコンコルド広場前のオランジュリー美術館。オレンジが栽培されていた温室(オランジュリー)を、モネの「睡蓮」の大作を設置…

ふたつの「自画像」/マリー・ローランサン

上の画像の女性は、同一人物による自画像です。 画家マリー・ローランサン(1883-1956)が自分を描いた作品で、左が1905年、右が1908年の作品です。 3年の月日が彼女をこのように変えてしまいました。と言っても、変わったのはローランサンの容貌ではなく、…

夜警/レンブラント

夜警 (隊長フランス・バニング・コックと副官ウィレム・ファン・ライテンブルフの市民隊) 1642年 油彩 カンヴァス 363㎝ x 437㎝ アムステルダム国立美術館 レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、ベラスケスの「ラス・メニーナス」と共に、世界三大…

自画像/レンブラント

『自画像』(1640年) 102㎝ × 80㎝ ナショナルギャラリー(ロンドン) 画像は、レンブラント光線の家元の自画像である。レンブラント34歳の作品である。当時の34歳は貫禄がある、オーラを感じる。 レンブラントは数多くの自画像を残している。終生穏やかな…

農民の婚宴/ピーター・ブリューゲル

「農民の婚宴」 1568年 114㎝×163㎝ 美術史美術館(ウィーン) 今回ご紹介の絵は、ピーター・ブリューゲルの名作「農民の婚宴」。 本作は、「雪中の狩人」から3年後の1568年に描かれた作品。1563年の結婚を機にベルギーの田舎からブリュッセルに移り住んだブ…

雪中の狩人/ピーター・ブリューゲル

雪中の狩人 作者 ピーター・ブリューゲル(1525年頃 - 1569年) 制作年 1565年 素材 油彩 寸法 117 cm × 162 cm 所蔵 美術史美術館(ウィーン) ウィーンのリンク沿いのマリア・テレジアの大きな像に、「さ、お入りなさい」と促されて入るは、ウィーン美術史…

青いドレスのマルガリータ王女/ベラスケス

「青いドレスのマルガリータ王女」(1659) ディエゴ・ベラスケス(1599 - 1660年)作 ウィーン・美術史美術館 ベラスケスの名画「ラス・メニーナス」の中心にいたマルガリータ王女。これは、その3年後に描かれた8歳のマルガリータ王女の肖像画。 17世紀、ス…

ラス・メニーナス/ベラスケス

『ラス・メニーナス』 作者 ディエゴ・ベラスケス( 1599 - 1660年) 制作年 1656年 素材 油彩 寸法 318 cm × 276 cm 所蔵 プラド美術館(マドリード) ディエゴ・ベラスケスは、バロック期のスペインの画家。一時期フランスからスペインへ逃避していたマネ…

天然のオーラ/岩絵具

画像は、東京にある伝統的な画材を扱うとあるショップ。 墨や硯や筆と共に、日本画を描くための岩絵具が1500色以上もディスプレイされているようです。(右上) 中には化学的に作られたものもあるのでしょうが、自然界の鉱物から作られた美しい品ぞろえです。…