遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ああまぼろしの「コートールド美術館展」(神戸展)

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上は、幻の展覧会になってしまった「コートールド美術館展」のポスターです。

この美術展は、1年以上前から楽しみにしていたので、新型コロナで開会が遅れたころも、6月21日までチャンスは残っていると思っていたのですが、残念ながらずいぶん前に開催中止が決まってしまいました(涙)。

私の最も好きな絵画の一つが、このポスターのマネの作品「フォリー・ベルジェールのバー」です。ポスターですので作品の左右を切り落として、バーのカウンターの女性だけをクローズアップした構図になっていますが、素晴らしい肖像画だと思います。

ロンドンに行けたらこの作品に会えるでしょうし、長生きしていればどこかで会えるかもしれません。

コロナ禍も落ち着いてきましたら、また美術館に出かけることにします。

現役時代は、仕事帰りに大阪の国立国際美術館に立ち寄って週末の疲れを癒していた時期もありました。ありがたいことに、金曜日は21時まで開館していましたので、冷暖房完備でゆっくり楽しめました。コロナ禍の現在は、17時に閉館となっています

現役を退いて趣味で日曜画家になりましたから、絵の見方が変わって、作品作りのインスピレーションになる要素を探りに、展示作品を見るようになりました。

それが幸せかと問われれば疑問ではありますが、でも楽しいことに違いはなくて、とにかくやはりプロの仕事振りと情念は素晴らしいというほかありません。

65歳になれば、美術館が所蔵している作品の常設展なら無料開放してくれている国立の美術館もあり、嬉しい特典であります。(高校生以下も無料というのもあります。)

美術館で楽しんでいる男女比は、圧倒的に女性が多くて、どこに行っても女性は頼もしい限りです。

ぜひお近くの美術展に足を運んで、冷暖房完備の静かな室内で楽しく作品鑑賞をされたらいかがでしょうか。自治体の公募展なら、会期はごく短いですが私のような日曜画家の作品を無料で気軽に楽しめると思います。こんなのでいいのかと、自分も描いてみようという気になると思います。

作品の楽しみ方は自由ですから、知識なんかなくてもそこに作品があるのですから、好きな作品を見つけられたら、タイトルと作者くらいは脳裏にとどめておけばそれでいいのではないでしょうか。