遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

油絵教室に1年通いました

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地元の市民講座の油絵教室に1年間通いました。65歳で人生初めての習い事で、まさに「60の手習い」でした。

上の作品は、10号(サイズ53㎝×45㎝)キャンバスに描いた静物画です。

アトリエの倉庫から、何種類かのオブジェを引っ張り出してきて無造作に置かれたものを、グループに分かれて描きました。

赤いシェードの電気スタンドと洋ナシ(作り物)とが、チェックの敷物の上に置かれているというモチーフです。(説明がないと何だかわからないので…。)

私、絵具や筆などは数年前にそろえていて、YouTubeなどの「描き方」動画を見て独学で油絵を始めたのですが、色が出なくて全然表現できませんでした。

1年間、講師の先生に教えていただき、何とか形が取れ色が出るようになりました。

1年間で延べ60時間の講義がありました。色相の説明から始まり、実習は、ボールペンによるクロッキーから始まり、鉛筆スケッチ、木炭デッサン、水彩、と基礎を学んでいき、油彩に入っていきました。

油絵のカリキュラムは、カラーボール(2号)、静物(くだものとワインボトル、3号)、風景画(6号)を経て、モデルさんに来ていただいて人物画を描きました。人物画は大きい20号(72㎝×60㎝)キャンバスで創作しました。

そして最後に再度静物画に戻って、仕上がったのが上の10号作品でした。

一度も欠席することなく、初心者にも厳しい女先生に鍛えていただいたおかげで、創作に集中できたのが最も大きい収穫でした。

この教室に通わなかったら、自宅周辺からあまりにも脱出しない生活が続いていたかもしれません。

引きこもり状態にならないよう、今年度も油絵の講座に通いたいと思っている今日この頃です。