遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

#工芸

立ち雛/奈良の一刀彫

きょうはひなまつり。 上の人形は、奈良の一刀彫のひな人形(立ち雛)です。 阪急デパートのサイトに陳列されていた売り物です、孫にプレゼントするのはこういうのがいいかなと去年のひなまつりころから思っています。 長女一家と孫たちは、海外で借家暮らし…

東大寺お水取り「花ごしらえ」

東大寺では、修二会(お水取り)の準備が始まったようで、堂内に飾るツバキの花をつくる「花ごしらえ」が行われていると、朝日新聞が写真と記事で伝えています。 以前、NHKの染色を特集した番組を見て知ったのですが、この椿の花弁の赤い色は、和紙を紅花(…

メキシコの犬

今年の抱負は、悪化した健診データの改善。そのために、もっと活動的に暮らそうと思う。 年末から年始にかけて、将棋の藤井聡太四段の対局(王座戦予選)や、彼のこの1年を追いかけたドキュメンタリー(NHK)や、デビュー前の奨励会時代からから追いかけたド…

運慶が彫り出す筒香や清宮

東京国立博物館(東博)では「運慶展」が11月26日まで開催中。 残念ながら私は東博には行けませんが、お近くの方はぜひ足をお運びください。 ところで、画像の素晴らしい立像は高野山の「八大童子立像」で、運慶展には国宝の六体が展示されているようです。 …

国宝:飛青磁花生/東洋陶磁美術館

週刊朝日に「美を見て死ね」というグラビア頁がある。毎週ひとつの美術品が、画家の堀越千秋によって称賛される。 その№85で取り上げられたのが、国宝「飛青磁 花生(とびせいじ はないけ)」。 大阪市立東洋陶磁美術館の所蔵美術品である。USJ、大阪城、た…

「天は二物」法則違反の光悦と光琳

娘がスタバで友達と歓談。友が中座しひとりになって、しばらく隣のテーブルの女子二人の会話が耳に入る。 「リンパ行こうよ、リンパ」と一人が誘っている。 娘は、リンパヨガのことだと思ったという。続きを聞いていると「琳派」展のことだと判明。 今から40…

ため息の出る「日本伝統工芸展」!

画像左上から右に2015年の「日本伝統工芸展」の入賞作品12点のご紹介。 1 高松宮記念賞 「銀泥彩磁鉢」〈陶芸〉井戸川豊(千葉) 2 朝日新聞社賞 「乾漆線文合子」〈漆芸〉水口咲(石川) 3 日本工芸会会長賞 「桐塑彩色「目覚めの刻」」〈人形〉井上楊彩(奈…

弥勒菩薩/中宮寺

弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかし(ゆ)いぞう) 父親が病院へ運ばれなかったら、奈良へ行こうと思っていた。 いとうせいこうとみうらじゅんの仏像巡りのテレビ旅番組「新・見仏記 奈良斑鳩編」で、彼らが興福寺の国宝館でスーパースターの阿修羅像…

2度目の訪問、大阪東洋陶磁美術館

昨日(日曜日)、初めて訪れてから5年経つ大阪東洋陶磁美術館を、再び訪問。 おそらく、大阪のお宝が一堂に会しているのがこの美術館。 安宅産業の倒産で「安宅コレクション」が住友グループに移り、1980年に住友グループが大阪市に寄贈したものが展示品の中…

扇子/宮脇賣扇庵

2006年の夏の、宮脇賣扇庵の扇子の記事で、 http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/39351119.html 当時、「この店の扇子を買いたいと思いつつ、いくたびかの夏が通り過ぎている」と書いた。 さらにあれからいくたびかの夏が過ぎ、このほどようやく宮脇賣扇…

第五十七回 日本伝統工芸展

第五十七回 日本伝統工芸展 戦後、急速に生活スタイルが変化していく中で、存続の危機にさらされた日本の伝統工芸。 昭和29年、各地に伝わる工芸技術の保護・育成のために誕生したのが、 「日本伝統工芸展」である。 陶芸、漆芸、染織、木竹工など七つの部…

国宝館/興福寺

興福寺の国宝館(拝観料600円)を入って、 これまでの人生で、一時にもっとも多くの国宝を見て上気しているうちに、 出口近くの細長いエリアに、到達する。 そこには、「乾漆八部衆立像(かんしつはちぶしゅうりゅうぞう)」 の八躯が無造作に並べられている…

特別展大国/日本

2009年に世界各地の美術館で開かれた特別展の1日当たりの来場者数調査で、 日本の展示会が1位から4位を独占したことが分かった。 それによると、1位は東京国立博物館の「国宝 阿修羅展」で、 1日当たりの来場者数は1万5960人。 2位は奈良国立…

陶芸作家/篠山

麦とろをいただいた後は、散歩がてらに趣味のお店を覗いてみた。 地元の新人作家たちの陶器やガラス器を扱っているお店のようだった。 これから腕一本で食っていこうとする画家は、 自分の作品を画廊に置いてもらうことが、創作することの次に大切な仕事であ…

油滴天目茶碗/東洋陶磁美術館

大阪市立東洋陶磁美術館の天目茶碗を2点ご紹介。 昨日、私この目で堪能して来ました。 12~3世紀の南宋の名もない職人が作った至宝ではありますが、 ぽっと生まれ出たような「奇跡」のようなものであります。 掌にかくれてしまうような小ぶりの茶碗それ…

濱田庄司展/東洋陶磁美術館

「濱田庄司/HAMADA SHOJI―堀尾幹雄コレクション」 掛分指描 大鉢(かけわけゆびがき おおばち) 1943年(昭和18) h:16.2、d:52.8cm 3連休の真ん中の日に、仕事のために出社とあいなった悲しい土曜日。 しかし、15時に解放されたので、一転、幸せな土曜…

色絵藤花図茶壷/野々村仁清

「色絵藤花図茶壷」(国宝) 野々村仁清(にんせい) 京都の北部に美山という美しい里がある。 日本海への釣行に美山の山道を通りかかった深夜、 ゆったりとふさふさとした尻尾を振りジャンプしながら、 私の車の前を駆け抜けた大きなキツネに出会ったことが…

白瑠璃碗/正倉院展

白瑠璃碗(はくるりのわん)カットグラスの碗 口径12.0cm 高8.5cm 重485グラム 1946年(昭和21年)に第1回が開催され、 本年で60回を迎えた正倉院展。 第1回から見続けているお方が、 戦中戦後のモノトーンの世界と、 展覧会の宝物の色鮮やかな世界…

蜻蛉の精/ルネ・ラリック

蜻蛉(かげろう)の精/ルネ・ラリック わが国では蜻蛉(とんぼ)は古来から縁起の良い昆虫として、 装飾に用いられてきた。 前にしか飛ばないので、決して退却をしない決意を表すのに 蜻蛉をシンボルに用いた武将も多かったという。 私は扇子の絵柄には蜻蛉…

成人式レンタル一式

来年、成人式を迎える娘のところに、 呉服屋からのダイレクトメールが今年はじめから、 どっさり届く。 ずいぶん気の早いことだと思っていたら、 娘はすでに晴れ着のレンタル予約を済ませたとか。 着物から草履などの小物と、 着付け2回、記念写真一式、 し…

法隆寺

先週の土日、伊勢志摩へ一泊の小旅行。 伊勢神宮内宮鳥居前のおかげ横丁には、 厳寒の2月だというのに、大勢の参拝客。 赤福餅の本店と支店の前には、 みそぎを終えた商品を買い求める人で、長蛇の列。 日曜日には、雪降る伊勢を早々に引き上げ、 少し寄り…

にっぽん 心の仏像

月曜日に倒れた従兄弟が亡くなり、 金曜日にお通夜、土曜日が葬儀であった。 57歳の若さであった。 叔母の嫁ぎ先の菩提寺の和尚の声明(しょうみょう)が、 耳に残り心に響いた。 ちょうど、土曜・日曜と連夜で3時間ずつ、 「にっぽん 心の仏像」と題され…

ヘレンド/ハンガリー

ハンガリーのヘレンドをご存知であろうか。 1826年に創立。所在地は、ハンガリーの首都ブタペストの南西約110Km、中央ヨーロッパ最大の湖として 有名なバラトン湖の北方にあるヘレンド村である。 創立当時は磁器を作る小規模な工場だったが、1839年に経営を…

「ハンマー」/ストラディヴァリウス

先だってニューヨークで、楽器として史上最高の高値で落札されたバイオリンのことを伝える ニュース↓。 イタリアの名匠アントニオ・ストラディバリ(1644ごろ~1737年)が製作した「ハンマー」 と呼ばれるバイオリンが16日、ニューヨークで競売に…

紙で包む~紙を折る

折り鶴を折れる割合、女は90%、男は70%だとか。 私も何とか、鶴は折れる。 折り紙は、芸術の域にまで達していて、我が国の折り紙作家は世界的にも有名な人がいるようだ。 正方形の紙で、切れ目を一切入れないで見事な造形を作り出す作家が存在する。 …

百済観音/法隆寺

百済観音~飛鳥時代(7世紀)法隆寺・国宝 国宝、観音菩薩立像(百済観音)は、 法隆寺の107を数える国宝のひとつである。 いちど、ルーブル美術館への旅をしている。 この像を観るために、フランスはもとより、 ヨーロッパ中の人が、1ヵ月に30万人も…

第五十七回正倉院展

昨日は、我が家の地鎮祭であった。ようやく、地鎮祭にまでこぎつけた。 神主さんの都合で、平日になったが、好天に恵まれ、暑くもなく、寒くもなく、良い式典ができた。 午前中まるまる時間があいたので、ちょうど開催中の「正倉院展」を観に、奈良まで足を…

ピエタ これほど美しいものが地上にあるのだろうか

サンピエトロ寺院を何の前提知識も持たずに訪れ、 そこで出会ったミケランジェロの「ピエタ」。 恥ずかしいことに、「ピエタ」という言葉も、 ミケランジェロがそういう作品を遺していたことも、その時までまったく知らなかった。 しかしそんなことはもうど…