遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

斎藤知事と維新と県幹部がふるぼっこな「兵庫県百条委員会劇場」?!

パワハラや贈答品の“おねだり”疑惑が浮上している、兵庫県の斎藤元彦知事をめぐり、兵庫県議会による第3回百条委員会が7月19日に開かれました。

私は偶然「兵庫県議会インターネット配信」というチャンネルを通してYouTubeで委員会のすべてを見ました。

冒頭の画像は、自殺された幹部に対する追悼文を読み上げる奥谷謙一(自民党)百条委員会委員長です。
彼はまだ38歳という若さで委員長という大役を担っていますが、追悼文を読み上げている最中に感極まって絶句する場面もありました。彼なら、委員長としての任務を全うできるだろうと確信しました。

 

上の画像は、委員長の左側に並ぶ7人で、委員長に近い奥の席から維新の議員が3人(副委員長を含む)、公明党が2人リベラルな2人(上野英一、竹内英明)という配置です。
維新と公明はこの百条委員会の設置に議会で反対した勢力です。

 

一方、この画像は、委員長の左側に並ぶ7人で、上着を着た5人が自民党議員次の2人が共産党議員(庄本えつこ)とリベラルな議員(丸尾まき)です。

この委員会の中で斎藤知事の追及を辞さないというのが、自民党の委員長を含める6人と、共産・リベラルの4人の計10人となります。維新3人と公明2人がその反対勢力

第3回の委員会で印象的だったのが、維新の副委員長が自分に対するメディアのバッシングなどについて怒りを表明すると、自民党のひとりが「この委員会と関係のないことなので、維新として別の場で記者会見などして窮状を訴えろ」と意見を述べ、委員長もその意見を支持する形で維新の意見を却下し無視しました(画面のテロップは「維新の会がふるぼっこ」と表現)。

もう一つ印象的だったのが、竹内英明と上野英一の二人の意見に対して、自民党も同調したというくだり。

竹内と上野は、百条委員会へ出席を要請され証言する兵庫県職員などの身分の保証を担保する姿勢が兵庫県の幹部にも見られない。県職員という財産を何と心得るのかという指摘に対して、自民党側からも同調する意見が出され、今後実施される職員アンケートと委員会に置ける多くの証言者の身の安全と保障について、慎重を期すことが具体策などが委員会で確認されました。

斎藤知事と維新の議員団への自民党など他の会派の風当たりは台風並みに強いもので素晴らしくて、斎藤知事の取り巻きにと言われる斎藤組の県幹部たち(4人組と言われる幹部がいる?)への追及が楽しい夏休みとなりそうです。

お国の自民党はどうしようもない代物ですが、こと兵庫にいたってはもうちょっとマシな組織のようです。

とうは言え、彼ら自民党県議にしてみれば、次の自分の県議選で斎藤知事を一旦は推薦した男たちとのそしりを受けることのないように、いま懸命に頑張っている図ではありますが、それはそれで現時点では斎藤降ろしに力点を置いていることで良しとしましょう。

ということで、維新に支配されそうな兵庫県はなんとかそのことを免れそうな気配であり、大阪府民にとってはうらやましいことこの上ない兵庫の百条委員会なのであります。

 

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