遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ヘレンド/ハンガリー

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ハンガリーのヘレンドをご存知であろうか。

 1826年に創立。所在地は、ハンガリーの首都ブタペストの南西約110Km、中央ヨーロッパ最大の湖として
有名なバラトン湖の北方にあるヘレンド村である。
創立当時は磁器を作る小規模な工場だったが、1839年に経営を引き継いだモール・フィッシャーが時代の先
を読んで磁器の生産に専念するようになり、ヘレンド独自のパターンの開発や幅広い販路の開拓など積極的
な活動が開始された。

 1842年に開催された第1回ハンガリー産業博覧会で、ヘレンドの出展物のレべルの高さは人々を驚かせ、
それまでほとんど無名だったヘレンドは一躍有名になった。
この頃のへレンドは、ヨーロッパの伝統的な磁器絵付けの手法を取り入れながらもハンガリー独自の味付けを施したパターンを次々と誕生させている。「ロスチャイルド バード」や「インドの華」はこの時期の代表的なパターンである。1850年代になると、東洋の影響を受けたパターンも数多く作られるようになった。


私は、デミタスカップブダペストで2客購入し、持ち帰った経験がある。


画像のカップ&ソーサーは、ネットの共同購入で手に入れた、

「ウィーンのバラ」シリーズ。

1客7,500円という値に釣られて、2客購入した。


おそらくヘレンドの製品で、もっともシンプルな絵柄の

もっとも安価なシリーズであろう。


【ウィーンのバラ】
 もとはオーストリアのウィーン窯(現在のアウガルテン窯)でつくられていたもので、フランツ・ヨセフの
美しい妃エリザベートにも愛されてたパターン。当時はハプスブルグ家だけで使われていたという。
 
 ウィーン窯が一時閉鎖した時にヘレンドに受け継がれ、以来ロングセラーに。ピンクで描かれたバラや立体的
に配されたバラにグリーンのラインをあしらった図柄はとても高貴な可愛らしさに満ちており、見る人をとりこ
にするシリーズです。


手書きの花や鳥や虫が上品で、

見れば欲しくなる、チャーミングな器である。でも、高い。