遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雪中の狩人/ピーター・ブリューゲル

明日から7月。でも、もう充分に暑い。 ウィーンのリンク沿いのマリア・テレジアの大きな像に 「ささ、お入りなさい。」と促されて入るは、 ウィーン美術史美術館。 ウィーンは、そのときも7月であった。 オペラ座も楽友会館も夏休み。 でも、ブリューゲル…

クロワッサンと私とゴルフ

週刊朝日を読み始めて四半世紀。いまも定期購読しているので、週刊誌ネタは勢いこの雑誌になってしまう。新聞は朝日じゃないけど、週刊誌はこれじゃないとだめなのである。 モーター・ジャーナリストの下野康史(「かばたやすし」と読む)が、週刊朝日で毎週…

熱意を汲み取るための設計コンペのプレゼン

本日、設計コンペのプレゼンテーション。 3人の建築家の案が揃った。まだ詳細設計の段階ではない。凡その外観や間取りや動線を把握できる資料が提示された。外観は紙やダンボールで作られた模型で把握する。 T先生、K先生、M先生の模型、長方形の箱型と…

京都・パリ・ウィーンが好き

明日は、設計コンペのプレゼンテーションの日。 まだ、正式には契約を結んでいないO社(いわゆるハウスメーカーではない)。 最初の見積もりから10%のディスカウント、防犯システムの設置まで無料でやってくれるところまでのお約束で、現在ペンディング…

ニューヨークでマチスに会いたい

私はニューヨークに行ったことがない。 マチスの「ダンス」(バージョン1)は、ニューヨーク近代美術館所蔵作品である。 1981年京都国立近代美術館での「マチス展」で、私はこの作品を観ているようである。 忘れない作品と、はっきりと憶えていない作品…

オーパ!/開高健

手許にある開高健「オーパ!」(集英社)の奥付には、 定価2800円 1981年6月20日 16刷 とある。 私が釣りを始めた当時に、大枚を叩いて買い求めた本である。 冒頭の 一時間、幸わせになりたかったら酒を飲みなさい。 三日間、幸わせになりたかっ…

ジャイアント・ステップス/ジョン・コルトレーン

周りのプレーヤーは、すごいメンバーなんだけど、かすんでいる。ピアノがトミー・フラナガンだったんだと、今になって気付く。 ジョン・コルトレーンは、1967年に40歳で急逝。モダンジャズファンの中では、マイルス・デイビスと人気を二分する存在であ…

セセッシオン(ウィーン分離派会館)

・Igarashi Taro 私は、身に着けるのもので、金色のものとは縁遠い。 落ち着いた色合いのウィーンの街角で、人目を惹くのが、セセッシオン。 ヨーゼフ・マリア・オルブリッヒの設計(1897-1898)による分離派館である。金色の月桂樹の葉の球体が、建物の屋上に…

世界遺産:七人の侍/黒澤明

「アクターズ・スタジオ・インタビュー」で、 ジェームズ・リプトン(世にも美しい話し方をする司会者)が、 スティーブン・スピルバーグに「新作撮影前に必ず観るのは?」の答え、 「七人の侍」 「アラビアのロレンス」「素晴らしき哉、人生!」「捜索者」。…

劇団夢の遊眠社「贋作・桜の森の満開の下」

野田秀樹主宰の劇団夢の遊眠社をはじめて観たのは、1989年の京都南座公演「贋作・桜の森の満開の下」であった。ゼロ歳の長女を妻の実家に預けて、マチネに出かけた。 遊眠社の切符は、当時すでにプラチナ・チケットであったが、チケット・セゾンに発券に…

サモトラケのニケの居るダリュの階段

ルーブル美術館の3大人気作品は、「モナリザ」「ミロのビーナス」と「サモトラケのニケ」であろう。 「サモトラケのニケ」は、大理石製で高さは328cm。紀元前2世紀頃の作であり、 サモトラケ島(現在のサモトラキ島)で発掘され、 1884年にルーヴル…

ドラゴンクエスト -魅せられて

週刊朝日の「鴻上夕日堂の逆上」だったか、鴻上尚史が「ドラゴンクエスト供廚箸いΕ押璽爐料農欧蕕靴気鮓譴辰討い拭「だまされたと思って、買ってみて」「前作のドラゴンクエスト(機砲發笋辰討澆董廚箸里海函 今にして思えば、それは、ドラゴンクエスト兇発…

立花隆秘書日記/佐々木 千賀子

立花隆が秘書を募集したという話は、立花自身の著書(確か「ぼくはこんな本を読んできた」だったと思う)で知っていた。 だから、500人のなかから選ばれた秘書はどんなステキな人なのか、ずっと気になっていた。 で、その秘書が書いた本が、佐々木 千賀子…

リンゴとオレンジ/ポール・セザンヌ

セザンヌを京都で観たのはいつだったのだろうかと、ネット検索して調べてみた。 「セザンヌ展 京都市美術館 昭49年」とあった。1974年であった。 レコード店でのバイトの時間給230円の頃に、入場料いくら払って観たのだろうか。 バイト代2時間分く…

ロッソ・アモーレ/フィリッパ・ジョルダーノ

http://www.wmg.jp/filippa/(ここでぜひ試聴されたい) かつて、バイオリニストの千住真理子が「週刊朝日」で連載していたエッセイのなかで、フィリッパ・ジョルダーノのアルバム「ロッソ・アモーレ」をお薦めのCDにあげていた。 もともとは、NHKの森…

イイクルマ乗りはマナーも良い

訳あって、土曜日は7時前にクルマで家を出ることが多い。 郊外の道を走っていると、ゴルフ場に向かうらしきメルセデスやセルシオなどとすれ違う。 それらとは少し趣の違う、スポーツカーやオープンカーにもよく出会う。天気のよい日には、トップをオープン…

カルトミュゼでパリの美術館巡り

1996年に2回目のパリを訪れた。その前は、1986年の新婚旅行の際に2泊したのだが、「オルセー美術館」は印象派美術館(当時は閉館していた)の収蔵品を引き継ぐ形でオープン間近の工事中、「ルーブル美術館」はスト決行中で閉館中(トホホ)という…

電車男

この物語は、私はパソコンで、まとめたものを掲載していたサイトで読んだ。 読み始めたら面白くて止まらなくなり、途中経過を家族に報告しながら、最後まで一気に読んでしまった。 パソコンで読み物を一気に読んだのは初めて。読み物で泣いたのも、初めてで…

設計コンペ・建築家とのヒヤリング

本日11時から、住宅プロデュース会社A-1社のオフィスで、我が家の設計コンペに参加してくれる建築士3人とのヒヤリング。 6月26日に、コンペのプレゼンテーションが行われるのだが、残り2週間で我が家の外観や間取りなどの大まかなプランが出来上が…

ザ・ケルン・コンサート /キース・ジャレット

音楽をジャンル分けすることがいかに無意味なことか、 このアルバムを聞くと納得できる。 言い旧されたキャッチコピーのようだけど 「すべての音楽ファンに捧げる一枚である。」としか書きようがない。 これを聴かずに死んでいく人もいるんだろうな。 でも、…

セルジオ越後風に言ってみる

ま、今日は、これしかないでしょ。 祝 日本サッカー W杯出場決定!! ということで、わが国の久々のグッドニュースなわけで、おめでたいことです。 さすがに今日は、わが職場も、帰宅時刻が皆1時間ばかり早かったなあ。「毎日こういう具合に行かないかな。さ…

設計コンペ打ち合わせ(その1)

夜、仕事帰りに、設計コンペの打ち合わせに行く。(学校帰りの次女と同伴) クライアントである私と設計士の間に、建築プロデュース会社(A-1社)が入って、お世話をしてくれる。そのA-1社のオフィスに7時半に着く。約束時間から遅れること30分、担…

我が家の設計コンペ

1ヶ月ばかり前に念願の土地を購入し、目下どんな家を建てようか思案中。 ハウスメーカーではない建築会社2社に、私たちの希望を聞いてもらい、詳細なものではないが設計図を書かせ、見積もりも出してもらった。 予算内の見積もりで、なんと10%もディス…

日曜日の定番「週刊ブックレビュー」

NHK、BS2の「週刊ブックレビュー」http://www.nhk.or.jp/book/(夜の再放送)を観て、私の日曜日の定番はお終い。 職場への行き帰りの電車の中で、肩のこらない小説を読むので、文庫本を購入することが多い。この番組で紹介される本は、ほとんどがハー…