遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

クロワッサンと私とゴルフ

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 週刊朝日を読み始めて四半世紀。いまも定期購読しているので、週刊誌ネタは勢いこの雑誌になってしまう。新聞は朝日じゃないけど、週刊誌はこれじゃないとだめなのである。

 モーター・ジャーナリストの下野康史(「かばたやすし」と読む)が、週刊朝日で毎週1台のクルマを批評する見開き2ページの連載は、今354回を数えている。もう7年も続いているのだ。毎週最も楽しみしているページのひとつである。

 かなり前になる、ある週の記事から。
 試乗の車を返却して、郊外から電車で帰途に着いた筆者。そこに乗り込んできた、着ているものはセンスがいいし、美人だし、一見非の打ちどころがない女性。
 と、その女性おもむろに「じゃがりこ」を取り出し、じゃがりこじゃがりこと、空いた電車で食べ始め、箱を空にしたとか。感じのいい人だったのでがっかり。
 なにも、電車でじゃがりこを食うなとは言わない。でも、この娘は生涯フォルクスワーゲン・ゴルフは買わないだろうな。

 大体こんな内容であった。下野はドイツ車は嫌いらしいが、その週の紹介クルマは5代目「ゴルフ」であったが、冒頭の導入部はこんな感じであった。じゃがりこ娘を揶揄しているのではなく、ゴルフを褒めているのである。

 以前、パリのホテルで朝食のクロワッサンが美味しくて、お昼にセーヌ川でも見ながら食べようと、ナプキンに数個包んで持ち帰るところを、日本人の女の子に「薄笑い」されながらずっと見られていたことを思い出した。誰も見ていなくてもこんなことするのは、恥ずかしい行為であると、後で分かった。

 マイカー(ゴルフ掘砲蓮購入後8年数ヶ月、走行距離9万5千キロ、そろそろ買い替えの時期だが、私はゴルフに乗る資格はないか?残念!