ルーブル美術館の3大人気作品は、「モナリザ」「ミロのビーナス」と「サモトラケのニケ」であろう。
「サモトラケのニケ」は、大理石製で高さは328cm。紀元前2世紀頃の作であり、
サモトラケ島(現在のサモトラキ島)で発掘され、
1884年にルーヴル美術館の『ダリュの階段踊り場』に展示されたようだ。
120年以上あの踊り場に居るのだが、
あれ以外の居場所は考えにくい。
階段を上っていくと、ほかには何もない踊り場に、
想像していた以上に大きい、
船の舳先に立った、翼を広げた力強い石像を目の当たりにすることが出来る。
素晴らしいダイナミズム。
ギリシャ神話の勝利の女神ニケが、2200年の時空を超えて目の前に居ることに感動を覚える。
<余談>
ナイキ(NIKEの英語読み)のあのブランドマークは、この女神の翼をデザイン化したものである。
また、私は観ていないが、映画「タイタニック」で、
主人公たちが船の舳先で両手を広げるあの有名なシーンは、この女神をイメージしたものである。