遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

セセッシオン(ウィーン分離派会館)

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                                       ・Igarashi Taro
 
 私は、身に着けるのもので、金色のものとは縁遠い。

 落ち着いた色合いのウィーンの街角で、人目を惹くのが、セセッシオン。
 ヨーゼフ・マリア・オルブリッヒの設計(1897-1898)による分離派館である。金色の月桂樹の葉の球体が、建物の屋上にどっかり置かれている。

 分離派の旗手は、クリムト。そういえばクリムトのイメージは「金色」であろう。しかし、私が思うに分離派の最高の金色は、セセッシオンの球である。

 成金趣味じゃない金色だったら、オシャレかもしれない。私は成金でもなんでもないので、金の時計でも着けてみようかな。