日本映画
ベルリン映画祭で黒木華(はる)が主演女優賞・銀熊賞を受賞した。あっぱれ! 割ぽう着姿で銀熊賞でもよかったと思うけど、振袖に銀のクマはよく似合う! 黒木を初めて知ったのは、NHKの朝ドラ「純と愛」でのホテル従業員役。ネイティブな大阪弁が操れる…
武士の家計簿 監督:森田芳光 出演者:堺雅人、仲間由紀恵、中村雅俊、松坂慶子 音楽:大島ミチル 公開 2010年12月4日 上映時間 129分 堺雅人を初めて認識したのは、NHKの大河ドラマ「新撰組」(2004年)での山南敬助役を演じたとき。 声がユニークで雰囲…
私を苦しめたウィルスが、小沢昭一さんと同年のうちの父親に伝染したようで、父はきょう入院。 幸いノロウィルスではなかったようで、点滴を何本か打ってもらって元気になって、週末頃には退院できるだろう。 昭和30年代NHKに「ジェスチャー」という、看…
黒澤明の「羅生門」がお気に入りの有名人。 ( )内は職業、映画監督は(D)とした。 手塚治虫、サム・ペキンパー(D)、藤子不二雄A、ジョン・ヒューストン(D)、スパイク・リー(D)、 フェデリコ・フェリーニ(D)、ジョン・レノン、広井王子(作家)、…
コーエン兄弟が好きな黒澤作品を探していたら、 有名人の好きな黒澤作品が紹介されているサイトに遭遇。 私が数えたところなんと213人ものお気に入りが掲載、 作品別の支持者数も私が数えました。 有名人213人の好きな黒澤作品 「七人の侍」96人 「用心棒」3…
「蜘蛛巣城」の山田五十鈴 映画「流れる」の、私の記事の引用です。 とりわけ山田五十鈴の貫禄には感服する。 高峰秀子と親子の関係なのだが、実年齢差は7歳、 高峰の年齢設定は20代前半だとはいえ、山田の大人の雰囲気に圧倒される。 まあ、そういう存在感を…
ケーブルテレビで映画「白い巨塔」を鑑賞。 山本薩夫の素晴らしい名作だが、山崎豊子の原作から考えさせられる名作映画でもある。 浪速大学医学部助教授で、外科手術の権威で名医の誉れ高く、教授の地位を狙う野心家でもある財前五郎。 教授になるためにはど…
映画「幕末太陽傳」(1957年日活 デジタルリマスター版)、NHKBSにて生まれてはじめて鑑賞。 松竹から日活に移ってきた川島雄三監督の代表作である。 ジャズ・ドラマーから転身してきたフランキー堺の代表作である。 そして日活映画の代表作でもある。 …
偶然にケーブルテレビで、成瀬巳喜男の「流れる」を鑑賞。 1年半前に読んだ幸田文の原作は、 http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe51/63263555.html 読み応えのある素晴らしい作品だった。 その原作の色合いを失うことなく、成瀬は映画化した。 脚本の田中澄江…
おとうと 監督 市川崑 (44) (ビルマの竪琴」「鍵」)脚本 水木洋子 (50) (「浮雲」)音楽 芥川也寸志(35) (「地獄門」「砂の器」) 撮影 宮川一夫 (52) (「羅生門」「雨月物語」)出演者 岸惠子(28)川口浩 (24)田中絹代 (50)森雅之 (49)岸田今日子 (3…
「悪い奴ほどよく眠る」 監督:黒澤明 監督助手:森谷司郎 脚本:小国英雄、久板栄二郎、黒澤明、菊島隆三、橋本忍 音楽:佐藤勝 出演 三船敏郎 加藤武 森雅之 三橋達也 香川京子 志村喬 西村晃 藤原釜足 菅井きん 中村伸郎 笠智衆 宮口精二 南原宏治 藤田進 三…
ゆきゆきて、神軍 企画 今村昌平 監督・撮影 原一男 出演者 奥崎謙三・シズミ夫妻ら 公開 1987年8月1日 上映時間 122分 奥崎謙三は、神戸市で家業を営むが、 このドキュメンタリーは、その奥崎の自宅兼店舗のシャッターのクローズアップから始まる。 そのシ…
沈まぬ太陽 監督 若松節朗 製作総指揮 角川歴彦 脚本 西岡琢也 出演者 渡辺謙 三浦友和 松雪泰子 鈴木京香 石坂浩二 公開 2009年10月24日 上映時間 202分 製作費 28億円 原作は山崎豊子で、私は読んでいないが、申し分のない下敷きなのであろう。 渡辺謙が演…
年末だということで年忘れ大映画放送なのか、 1962年製作の稲垣浩監督の「忠臣蔵」にCSテレビで遭遇。 見始めたのは後半部分だったが、次から次へと大物俳優が出てくるので、 ついつい最後まで観てしまった。 東宝創立30周年記念作だったようで、まさ…
夫婦善哉 監督 豊田四郎 脚本 八住利雄 音楽 團伊玖磨 撮影 三浦光雄 出演者 森繁久彌 淡島千景 司葉子 浪花千栄子 配給 東宝 公開 1955年9月13日 森繁久彌、11月10日で1周忌を迎える。 織田作之助原作の映画「夫婦善哉(めおとぜんざい)」は、森繁久…
本日、文化の日、皇居では文化勲章の授与式が行なわれた。 今年の受章者は、ノーベル化学賞の鈴木章、根岸英一をはじめ、 有馬朗人、安藤忠雄、蜷川幸雄、三宅一生、脇田晴子という面々。 「蜷川と三宅が? もっと相応しい御人がいるんじゃないの?」 という…
複眼の映像―私と黒澤明 橋本 忍 (文春文庫) 軍隊に服役中に結核を患った橋本忍は、岡山にある軍の療養所に入所した。 まだ太平洋戦争が始まる前の、遥か昔のことである。 ここで死んでいくのかなと、ぼんやりとした不安のなか、 入所した翌日にとなりのベッ…
雨月物語 監督: 溝口健二 製作: 永田雅一 企画: 辻久一 原作: 上田秋成 脚本: 川口松太郎 依田義賢 撮影: 宮川一夫 作詞: 吉井勇 音楽: 早坂文雄 出演: 京マチ子 水戸光子 田中絹代 森雅之 小沢栄太郎 毛利菊枝 この作品を見だしてすぐ、芥川龍之介…
おくりびと (第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。2008年) 家族が留守の間に、 TVで放送され我が家の録画機に保存されていた 「おくりびと」を、ひとりで観た。 家族とTVを観ていて、涙が出てくるシーンに出くわすと、 それを察知されないために…
浮雲 監督 成瀬巳喜男 原作 林芙美子 脚本 水木洋子 出演 高峰秀子 森雅之 岡田茉莉子 加東大介 山形勲 公開 1955年1月15日 上映時間 124分 山本嘉次郎監督の「馬」という作品がある、 主演は17歳の高峰秀子だった、彼女はその作品の助監督と恋に落ちた。 …
「生きる」 脚本は、「七人の侍」と同じく、 黒澤明と橋本忍と小国英雄の共同制作。 作品後半の葬儀のシーン、祭壇の遺影は志村喬。 この遺影の志村、無防備で男前だなあと感心、 妻夫木聡を連想してしまった。 ガンであることがわかり、余命いくばくもない…
「七人の侍」はこう書かれた/橋本忍 90歳でご健在の橋本忍が、「七人の侍」の脚本制作にまつわる話を、 NHKのスタジオで熱く語った。 前作「生きる」に引き続き、 黒澤明、橋本忍、小国英雄が脚本を担当し、 時代劇を制作する方針で執筆にかかった。 「七…
飢餓海峡(1965) 監督:内田吐夢 製作:大川博 原作:水上勉 脚本:鈴木尚也 撮影:仲沢半次郎 音楽:富田勲 出演 三國連太郎 左幸子 風見章子 加藤嘉 三井弘次 沢村貞子 藤田進 高倉健 伴淳三郎 ケーブルTVで、内田吐夢の「飢餓海峡」を鑑賞。 この名作をず…
偶然だが、村上春樹の「シドニー!」のオリンピックへの視点は、 映画「東京オリンピック」の市川崑の視線と同じだと思う、 という記事を書いた2日後、 市川は帰らぬ人となった。 東京三部作は、 「東京物語/小津安二郎」 http://blogs.yahoo.co.jp/tosboe5…
赤ひげ 黒澤 明 黒澤明の1965年作品「赤ひげ」、 原作は山本周五郎の「赤ひげ診療譚」。 敢えて一言で表せば、浄瑠璃の世話物のような作品である。 山本周五郎の原作が、 黒澤明の光と影の演出で、近松の世話物のように変化する。 佐藤勝のチェロを主体…
パッチギ 監督: 井筒和幸 出演: 塩谷瞬, 高岡蒼佑, 沢尻エリカ うちの奥方、不機嫌さがもろ前面に出るタイプ。 私の、物事を先延ばしにする煮詰まらない態度に・・・ 眠くなってきたときと、うたた寝の寝起き時に・・・ 長女との諍(いさか)い時に・・・ こ…
椿三十郎 黒澤明 森田芳光が「椿三十郎」を撮ったという。 そんな話まったく知らなかったので、 驚きと心配で、「えっ」「へーっ」とうなってしまう。 三十郎を織田祐二が、 三十郎の宿敵、室戸半兵衛を豊川悦司が演じるという。 9人の若侍たちは、オーディ…
東京裁判/小林正樹 小林正樹監督の記録映画「東京裁判」(1983年製作)をTV鑑賞。 折しも、安倍首相は東京裁判判事のひとり、インドのパル判事の長男と面会した。 (asahi.com より) インドを訪問中の安倍首相は23日昼(日本時間同日午後)、極東国際軍…
「麗なる一族」 1974 東宝 スタッフ 監督: 山本薩夫 製作: 市川喜一 森岡道夫 原作: 山崎豊子 脚本: 山田信夫 撮影: 岡崎宏三 音楽: 佐藤勝 美術: 横尾嘉良 大村武 編集: 鍋島淳 週刊朝日今週号見出し、 「セレブ妻 殺意の奇跡」、(証券マン殺人事…
私の好きな、イタリア女優。 ステファニア・サンドレッリ、ジーナ・ロロブリジーダ、ラウラ・アントネッリ、 ロッサナ・ポデスタ、シルヴァ・コシナ、クラウディア・カルディナーレ、 ソフィア・ローレン、アニタ・エクバーグ(スウェーデン人)。 お若い方…