遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

的こころ/小沢昭一

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私を苦しめたウィルスが、小沢昭一さんと同年のうちの父親に伝染したようで、父はきょう入院。
幸いノロウィルスではなかったようで、点滴を何本か打ってもらって元気になって、週末頃には退院できるだろう。

昭和30年代NHKに「ジェスチャー」という、看板番組があった。
私はその番組で初めて小沢昭一という俳優に出会った。
彼の番になってジェスチャーを始めると、どいうわけかどっかと胡坐をかいて、
それがユニークで面白くて、すぐファンになり「小沢昭一」という名前を覚えた。
子ども心にも、あのおじさんがまたジェスチャーに出ないかなあと、心待ちにしていた。

私はそういうわけで、子どものころから小沢昭一ファンだった。

大人になって、この男の人となりを知れば知るほど、ますますファンになった。
会社帰りのカーラジオからは、毎夕あの三味線のテーマソングに乗せて
小沢昭一の小沢昭一的こころ」が聴こえてくる。 http://www.youtube.com/watch?v=Ex2V1mUOcLI

麻布の同級生、フランキー堺小沢昭一は、語り芸というか弁士のようなナレーションの芸というか、
とにかくこの二人は話芸の達人名人であった。
「~的こころ」は、放送回数1万回を超えるらしいが、回数を誇るだけじゃなくて、
毎回新作落語を語っているようで、小沢昭一の話芸の真髄が詰まった番組だった。

徹子の部屋」での徹子と昭一のコスプレと楽しい会話も、毎回楽しい出し物だった。
小沢昭一は、語って何ぼの大俳優だった、謹んでご冥福をお祈りしたい。
合掌。

ところで私は、今日期日前投票を済ませました、明日から入院&手術で、しばらくブログを休みます。
元気になって帰ってまいる所存であります。