遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ベルリンで銀/黒木華

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ベルリン映画祭で黒木華(はる)が主演女優賞・銀熊賞を受賞した。あっぱれ!
割ぽう着姿で銀熊賞でもよかったと思うけど、振袖に銀のクマはよく似合う!

黒木を初めて知ったのは、NHKの朝ドラ「純と愛」でのホテル従業員役。ネイティブな大阪弁が操れるので、大阪出身かと調べたときから私の意識の中にある女優だった。

今回調べたら、うちの近くの高校で演劇部にいたらしく、NODA・MAPの松たか子主演の舞台『贋作 罪と罰』を観て『この人は何なんだ!』と心打たれたらしい。 私も大阪でその舞台を観ていたのだが、確かに演劇部の高校生でなくともああいう芝居に接したら、女優とは何とも素晴らしい職業だと思わずにはいられない。

黒木は、「リーガルハイ」のヤメ検のヒッピー娘役でも異彩を放っていたが、山田洋次が「小さなおうち」の主人公に松たか子と黒木を抜擢したと知り、それはいいキャスティングだと思った。
職場でこの映画が公開前に話題になり「黒木華」って誰という話になって、私がお気に入りの女優だと解説したことがあった。今回の受賞を機に、さらに大きく飛躍してほしいとの思いである。