#文学、文学賞、哲学
前回2025年5月までに発表された主な文学賞の受賞作品をご紹介しましたが、その後7月にもまとまった受賞作の発表機会がありましたので、2025年1月~7月までの文学賞をまとめて記事にしました。読書の参考になりましたら幸いです。 7月のお楽しみだった芥川賞…
昨日は、2025年の三島由紀夫賞と山本周五郎賞の発表がありましたが、2025年1月から昨日5月16日までに発表された主な文学賞の受賞者・受賞作品を順不同で以下に示しました。 読書の参考になりましたら幸いです。 ▼2025年(1月~5月発表分 全31作)文学賞一覧 …
2025年1月15日に、第172回(2024年下半期)の芥川賞と直木賞の受賞発表がありました。 芥川賞には、安堂ホセ(30)の「DTOPIA」(デートピア)と 鈴木結生(23) の「ゲーテはすべてを言った」が、直木賞には、伊予原新(52) の「藍を継ぐ海」が選ばれまし…
2024年1月から12月までに発表された主な文学賞の受賞者・受賞作品を順不同で以下に示しました。2024年の受賞作のラインナップとなります。 受賞作のみならず候補作となった作品も何冊か読みましたが、すべて粒よりの作品群だと思います、読書の参考になりま…
2024年のノーベル文学賞は、韓国のハン・ガンが受賞しました。 今年は、常連の村上春樹をはじめ多和田葉子や小川洋子ら日本人作家がノーベル文学賞に手が届くか?といった国内メディアの事前予測がありましたが、ハンガンがアジアの女性として初の同賞受賞と…
2024年1月から8月までに発表された主な文学賞の受賞者・受賞作品を順不同で以下に示しました。今秋以降に発表される文学賞も多くありますが、2024年前半の受賞作のラインナップとなります。受賞作のみならず候補作となった作品も何冊か読みましたが、すべて…
あなたの燃える左手で 朝比奈 秋 河出書房新社 2023年に第51回泉鏡花文学賞と第45回野間文芸新人賞を受賞した朝比奈秋の「あなたの燃える左手で」を読みました。同じ2023年に三島由紀夫賞を受賞した「植物少女」についで、朝比奈作品を読むのは2作目となりま…
第171回の直木賞と芥川賞が発表されました。 直木賞の受賞が決まった一穂ミチは大阪市出身・在住の46歳。3回目の候補での受賞でした。《関西大学を卒業後、会社員として働きながら同人誌で作品を発表し、2007年「雪よ林檎の香のごとく」で小説家としてデビュ…
みどりいせき 大田ステファニー歓人 集英社 第47回(2023年度)「すばる文学賞」(選考委員 奥泉光、金原ひとみ、川上未映子、岸本佐知子、堀江敏幸)第37回(2024年度)「三島由紀夫賞」(選考委員 川上未映子、高橋源一郎、多和田葉子、中村文則、松家仁之…
2024年1月から現在までに発表された主な文学賞の受賞者・受賞作品を順不同で以下に示しました。文学賞の発表時期は、春と秋に別れているようで、2024年前半の受賞作のラインナップとなります。 みなさまの読書の参考になりましたら幸いです。 ▼2024年(1月~…
年明けから、当記事では2023年度の「新人文学賞」や「公募新人賞」の受賞作を紹介してきました。 https://toship-asobi.hatenablog.com/entry/2024/01/16/2128072023年の主な新人文学賞受賞作一覧https://toship-asobi.hatenablog.com/entry/2024/01/18/1357…
昨日(1月17日)は第170回芥川賞・直木賞の発表があり、芥川賞は九段理江(33)の「東京都同情塔」に、直木賞は万城目学(47)の「八月の御所グラウンド」河﨑秋子(44)の「ともぐい」にそれぞれ決まりました。 九段理江は2度目のノミネートでしたが、すで…
明日(1月17日)は第170回の芥川賞と直木賞が決まります。候補作は以下のとおりです。 ◆第170回の芥川龍之介賞候補作安堂ホセ「迷彩色の男」河出書房新社川野芽生「Blue」集英社九段理江「東京都同情塔」新潮社小砂川チト「猿の戴冠式」講談社三木三奈「アイス…
木挽町のあだ討ち 永井紗耶子 (著) 新潮社【あらすじ】ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年…
太陽の季節がやってまいりました。数日前からわが家のエアコンは、27度設定で午後の数時間を稼働させられています。 さて唐突ですが、「太陽の季節」という小説で第34回芥川賞(昭和31年/1956年1月23日決定発表))を受賞したのが石原慎太郎です。 当時石原…
しろがねの葉 千早 茜 新潮社 戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の…
毎週日曜日は、この一週間に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週は週刊誌が未発売あるいは書評欄がほぼ休載でしたので、新聞3紙の書評本のみ紹介となります。 また、主な文学賞の近年…
犬のかたちをしているもの 高瀬 隼子 (著) 集英社 「おいしいごはんが食べられますように」の芥川賞作家高瀬隼子のデビュー作「犬のかたちをしているもの 」を読みました。著者は本作で第43回(2019年)の「すばる文学賞(集英社文庫の公募新人文学賞)」を…
ミシンと金魚 永井 みみ 集英社 多くの週刊誌・月刊誌や新聞の書評に取り上げられていた「ミシンと金魚」という小説のご紹介。 著者の名前のイメージから若い女性だと思っていたのだが、読み始めてすぐ行間に漂うどっしり感に心が落ち着くのを確かめられた。…
ツイッターで知ったNHKのWEB特集。 www3.nhk.or.jp その特集で知った、まっすぐに心に届く 茨木のり子のことばとして紹介された一編の詩。 ぱさぱさに乾いてゆく心をひとのせいにはするなみずから水やりを怠っておいて 気難かしくなってきたのを友人のせいに…
NETFLIXで「鬼滅の刃」「第1話~26話 竈門炭治郎立志編」を見終わりましたが、蝶屋敷で炭治郎が栗花落カナヲ(つゆりかなを・上の画像)の元を去る際にカナヲを元気づける言葉がとても印象的でした。 「がんばれ!人は心が原動力だから。心はどこまでも強く…
コロナの自粛期間中に、YouTubeの「朗読」を聴きながら寝入ることをしていました。 おもに小説の短編の朗読などを聴いていたのですが、例えば京都を舞台にした梶井基次郎の「檸檬」はわずか25分くらいの短さなのに、河原町の「丸善」が出てくるあたりで寝て…
こちらあみ子 今村夏子 (著) ちくま文庫 大学を卒業して、大阪のホテルで清掃のアルバイトをしていた今村夏子は、《ある日突然「明日から休んでください」と言われ、ふと小説を書いてみようと思い、家にあった使いかけのノートに書きはじめたのが29歳のとき…
新潮社主催の文学賞、第32回(2019年)の三島由紀夫賞を受賞したのが三国美千子の「いかれころ」。ちなみに三島賞の選考委員は、川上弘美、高村薫、辻原登、平野啓一郎、町田康のそうそうたる5人の作家で、委員は次回から全員が交代となるようだ。 同時受賞の…
朝日新聞の日曜書評欄で、三省堂調べの文学・ノンフィクション部門の「週刊ベスト10」の7位に、NHKテキスト100分de名著ハンナ・アーレント「全体主義の起源」がランクインされていた。 Eテレの9月の「100分de名著」は、ハンナ・アーレントの「全体主義の起源…
上の写真は、シカゴのオヘア空港でのワンショットだそうです。 トランプの大統領令により、空港で入国拒否された18人を救うために、急きょ臨時オフィスを立ち上げた弁護士たちの姿です。この写真を見た英国の難民支援団体の女性(Lliana Birdさん)がツイート…
上記画像は、和歌山県新宮市の佐藤春夫記念館の和室だそうです。私のフォローワーの盛田さん(彼は売れっ子作家です)が面白いつぶやきをしていました。 ■盛田隆二 『父よ、ロング・グッドバイ』 @product1954 いささか唐突ですが、クイズです。 佐藤春夫に…
たまたま目にした津田大介(40)がキャスターをつとめる「ニュースの深層」に、リベラルの代表と自称する高野孟(はじめ)(69)が出演していたので、手元のカメラでパチリ。 当日のテーマが「リベラリズムとは何か」で、高野孟のまとめは画像の通り。 目線…
どうも、いい連休だった? 私は、釣りして、釣り用の日焼け防止ハットをネットで探してモンベルのに決めて購入して、 草花撮影して、映画2本(DVD)観て、ミステリー読んで、ブログ5本更新して、コーヒーばかり飲んで、 NHKで新生歌舞伎座のドキュメ…
わが家の夕食時の雑談で私が選んだ今日のニュース。 米共和党保守派のロブ・ポートマン上院議員(57)が、これまで強く反対してきた同性婚を容認すると表明した。息子に同性愛者であることを告白され、父親として2年間悩んだ末の結論という。銃規制や中絶…