コロナの自粛期間中に、YouTubeの「朗読」を聴きながら寝入ることをしていました。
おもに小説の短編の朗読などを聴いていたのですが、例えば京都を舞台にした梶井基次郎の「檸檬」はわずか25分くらいの短さなのに、河原町の「丸善」が出てくるあたりで寝てしまって何度も繰り返し聴くことになりました。
https://www.youtube.com/watch?v=gvo1MYV67TM
日本史の教科書の朗読というのもあり、これは12時間もの長さですが、どこをどう切りって聞いていてもすぐ眠れるというすぐれものです。
https://www.youtube.com/watch?v=SYe3dhpVhbU&t=34362s
そんななか、哲学について短くまとめた「お勉強」動画が面白くて、これは寝ないでしっかり見てしまいました。とりわけニーチェが面白かったので、妻に見せることもしました。
私は、哲学など全く無縁で、ニーチェは「ツァラトゥストラかく語りき」という著書名を知っていただけでした。
「ルサンチマン」という言葉は知っていますが、ニーチェによって広められた概念だと最近知りました。
私は、あまり人生に悩むことはなかったのですが、哲学も宗教も全く無関係の人生を過ごしてきたことを考えればそれは奇跡のような人生だったと思います。
60歳頃に読んだショーペン・ハウアーの「幸福論」が、唯一読んだ哲学書なのですが、もう人生の後半に読んだので特に参考にはならなかったのですが、偶然とはいえその「幸福論」のような考え方に至っていたことは確認できました。「これでよかったのだ!」と確認できた、これは幸せなことでした。
自分のことは嫌いにならない程度に、あまりエエかっこせずに肩ひじ張らずに生きたほうが人生は楽しいということを自然に習得していたことが奇跡だと思います。
他人に迷惑をかけず自分さえよかったら、天才バカボンのパパのように「これでいいのだ!」と思えることがすばらしいのでしょう。
最後にニーチェ関連の短い動画をご紹介します。