故郷の福井を出て大阪に向かう主人公貫地谷しほり、
その大阪行きの列車の窓から見える故郷は小浜の海岸。
その浜辺で開かれているのど自慢大会で、
母親役の和久井映見が娘に餞(はなむけ)で歌うは、
♪祭りも近いと 汽笛は呼ぶが~
20歳のころの私は、バイト先のレコード店で、
ウンザリするほど何回もこの曲を聴いていた。
五木ひろしにもこの曲にも何の思い入れもなかった。
ところが「ちりとてちん」の主人公の旅立ちのシーンで
若い母親が歌う「ふるさと」に涙腺が緩んでしまった。
五木ひろしのコブシの効いた節回しを模倣しつつ、
娘の列車が脇を通り抜けるあいだ中、
熱唱し続けるのである。
本家の五木より感動する。
オッサンの乗り物ホンダカブを少し改造して若い女子が乗ると、
妙にオシャレに見えるのと似た感じか。
土曜日にチラッと見るくらいだから偉そうなことは言えないが、
相変わらず善人ばかり出てきて、演出も少しクサくて平和な朝ドラ。
それはともかく、和久井の「ふるさと」熱唱シーンはよかった。
ご存知の方はご一緒に、セェーノ
♪ あゝ誰にも
さぁ ご一緒に セェーノ
♪ あゝ誰にも 故郷がある 故郷がある
地球は私達の、たいせつな故郷である。(画像は月から見た地球 byかぐや)