遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

〇〇を断つ/ポスト・コロナ

コロナによる自粛で、ライフスタイルが少し変わったというお方が多くいらっしゃるかもしれない。
以下に紹介する本は、新聞や週刊誌の書評で見かけたものだが、何かを断つことが共通している。

 

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町田康 「しらふで生きる」
大酒飲みで酒での失敗が後を絶たない町田が、すっぱりと酒をやめたことについてのエッセイ。本書はベストセラーになっているようで、そのことで編集者などと祝杯をあげたかもしれない。私はほぼ飲めないが、酒をやめるといいことが待っていると思う。
上原善広「断薬記 私がうつの薬をやめた理由」
うつに罹っている著者が、専門医の指導を得て、うつ病の薬を飲むことをやめたというドキュメンタリー。大丈夫なんだろうかと思う反面、毎日なんらかの薬を飲み続けている人に本書はどう響くのだろうかと興味がわく。

 

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黒澤大陸「コンビニ断ち 脱スマホ
コンビニに行くのをやめ、家から飲み物や食べ物を持参して出かける生活を始めた著者。またスマホは、連絡・通信だけの使用に限定し、腕時計をして、図書館などで調べものをする生活も始めたという。20年前の生活に戻っただけだが、新しい生活も見えてくるのだろうなあ。
シャンタル・プラモンドン, ジェイ・シンハ「プラスチック・フリー生活 今すぐできる小さな革命」
コンビニでもプラ袋の料金を取るようになるそうだが、スーパーにショッピングバッグを持ち込む生活をし出してから、私の意識も変化してきている。土に還らないものをあまり持たない生活を心がけたい。

 

私は、タバコを断ったことがある。自分にできる限りストレスが掛からない生き方を心がけている。コストをかければ楽ちん生活ができるが、楽ちん生活は健康生活と相反するところもあるので、それらがバランスするところで暮らしていきたいといつも考えている。

上に紹介した「プラスチック・フリー生活 今すぐできる小さな革命」が訴えたい地球へのストレスについても同じことで、私たちは自分の心と体と同じように地球にストレスをかけることを避けなければならない。

一説には、新型コロナは地球温暖化によってもたらされているという。脱コロナは、大きな意味で人間と地球の未来を考えることにつながっていると思う今日この頃である。