遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

M-1グランプリ2018

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年に一度、真剣に漫才を聴くM-1グランプリ2018。今年こそ「和牛」が優勝すると思っていたのだが、決勝戦初出場の「霜降り明星」がグランプリをかっさらっていった。

和牛は、ファイナルの方のネタは面白くてよく練られていたネタで、これぞ実力者の漫才だという貫禄ものだった。

しかし、霜降りの斬新な切り口満載のパワフルな2本のネタを披露した漫才は、完成度としては突出していた。面白さでは、霜降りが文句なく一番だった。あっぱれ!

来年ももう一回霜降りの漫才が見たいと思っていたので、今年は和牛が優勝して先にM-1を卒業する段取りかという私の予想は外れた。

霜降りの二人は、単独でR-1グランプリの決勝にも進出した実力者だそうで、背の低い方がせいや(26)長身の方が粗品(25)という芸名。ネタは二人の合作らしいが、新しくて面白くて会場の観客もネタについていけるレベルで、すべてがうまくいった感じだった。

他には、北海道出身の「トム・ブラウン」がシュールで気に入った。「ジャルジャル」の1本目の例のお得意のパズルのようなネタも良い出来で大笑いした。

4000組以上が予選に出場したそうだから、決勝に残った10組なら面白くないはずがないか。また来年も楽しみ。