遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

M-1グランプリ2022 印象的な5組

2022年のM-1グランプリは、ウエストランドの優勝で幕を閉じました。

今年の決勝出場メンバーは事前に知っていましたが、私には新鮮な面々(知らない組が多かった)だったので、いつになく楽しみにしていました。しかし、全体的には、やや肩透かしの内容でした。

ウエストランドは、前から好きでしたし、つっこみの井口の毒を含んだ無差別な攻撃漫才が大好物でしたから、彼らの優勝に文句はありませんでした。

以下、昨夜のM-1決勝のネタ限定で好きだった漫才のご紹介。

男性ブランコ
音符を運ぶ漫才。コント調のユニークな設定と発想の漫才だけど、落ち着いた発声と口調で気がそがれなくてじっくり楽しませました。

ロングコートダディ
ラソンネタ。20秒も時間を余したそうだったが、確かに聞き取れないセリフがあって、笑い遅れてしまった。もっとゆっくりやっても面白さは削がれないネタだったはず。
タイムマシーンネタ。こちらも面白いネタだった。優勝しても不思議じゃなかったけど、コント調なのがいけなかったのかな。

真空ジェシカ
相変わらず好きだが、小ネタ集が去年ほどさく裂しなかった。「決勝の会場」で受けるネタ作りに方針変更してもいいかも。残念。

ヨネダ2000
ロンドンでの餅つきネタ。じいさんの私にはよく分からないくだりもあったが、さすがに2年目で決勝進出しただけあって全体的に若々しくて安心できる4分間だった。決勝進出が決まった時の映像で初めて見た時から、誠のファンになっていました。

カベポスター
大声大会のネタ。トップバッターだったので少しハンディが大きかったけど、ネタ自体は良く仕上がっていました。彼らはいずれチャンピオンになると思います。大らかさと朗らかさがそう思う理由です。

今年の決勝の会場は、雰囲気が重くて、去年と比べると明らかに笑いが爆発しませんでした。何が原因か?。出場者のネタが悪いような気はしなかったのですが不思議です。山田邦子の、一発目のカベポスターに付けた84点と、次の真空ジェシカの95点という点数のばらつきが、会場に思わぬ違和感や緊張感を感じさせたのかもしれなかったです。

ということで、また来年も頑張って欲しい諸君たちでした。