新四段誕生のお知らせ(日本将棋連盟)
これまで中学生のプロ棋士は、加藤一二三(76歳)、谷川浩司(54、連盟会長)、羽生善治(45)、渡辺明(32)の4人だけ。この4人は名声をほしいままにしている稀代の名棋士で、いまだに4人とも現役棋士である。
そして、藤井は加藤の最年少記録を62年ぶりに更新した。加藤一二三は、いま「ひふみん」と呼ばれる、ゆるキャラのように人気のある76歳の棋士だが、かつては「神武以来の天才少年棋士」と称されていた。ひふみんは、私がまだ0歳の時にプロになり、いまだに現役というタフさなのだ。
将棋のプロ棋士とは、四段になることで、藤井は四段に昇段を競う三段リーグを13勝5敗の成績でわずか1期で条件をクリアし、スピード昇段を果たした。ちなみに12勝6敗で、藤井と同時昇段でプロ入りを果たした大橋貴洸(たかひろ)は、23歳の遅咲きの棋士である。(三段リーグ通過の年齢リミットは、29歳である。)
かつて、中学生棋士だった4人は、いちばん若い渡辺がすでに32歳。史上最年少で1期で三段リーグを駆け抜けた天才少年藤井聡太の未来は、おそらく前途洋々であろう。日本将棋連盟も若き棋士の誕生に、お喜びだろう。
藤井聡太の活躍ぶりを早く目にしたいものだ。ひふみんも対戦を楽しみにしているようだし。