遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

藤井聡太五段に昇段

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将棋の藤井聡太四段が、昨日の名人戦C級2組順位戦9回戦で勝利し、C級1組昇級を決め五段に昇段しました。

彼にとっては名人位獲得に向けた一通過点のようなものでしょうが、50人の天才棋士がひしめくC級2組を一期で通過(昇級は3名)したのは大変なことです。昨日時点ではC級2組の順位争いは、9勝0敗の藤井に続き、7勝2敗が5人、6勝2敗が2人と激戦になっています。国民栄誉賞の羽生竜王でさえ通過に2年を要しましたから、藤井の一期抜けは立派なことです。

私は4月から藤井聡太順位戦のほぼすべてを見てきましたが、どの対戦相手も強敵で、藤井だけが無敗であるというのが信じられないくらいに対戦相手はみな強いプロ集団でした。昨日の対戦の梶浦四段(22)は、藤井に敗れて順位戦成績を4勝5敗としましたが、その勝敗数だけでは測れない強さの棋士でした。

プロ棋士の勝ち負けは紙一重位の実力差ですから、29連勝だとか今季51勝11敗だという藤井の戦績は素晴らしいという以外にありません。

他でもない、ファンの私が一番ほっとした藤井の昇級でありました。五段昇段おめでとう。