遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

2月1日で60歳/テレビ放送

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そういう予感がしていたのだが、高校のクラス会から、還暦を迎える前に集まりませんかとの連絡。
そうか同級生も60歳を迎えようとしているんだと、私と同年だから当然なのだがなんだか感慨深い。

テレビ放送が始まって2月でちょうど60年を迎えるそうで、これまた感慨深い。

高柳健次郎が世界で初めてブラウン管に「イ」の字を映し出すことに成功したのが大正15年、
それから27年後の2月1日に、NHKと日本テレビがテレビの本放送を始めた。

テレビと同い年の私は、まさにその黎明期からテレビを楽しんできてこんな人間になってしまった。
いまはほとんどテレビ放送を見なくなったが、他に楽しみがあるからという理由だけではなく、
テレビ番組が実につまらなくなってしまったから、見る機会が減ったのである。

子どもの頃、テレビは私にとってある種の先生だった。
テレビを通して、スポーツ、芸能、娯楽、ニュース、政治、科学、美術、音楽、映画、ドラマなどなど、
そのほとんどを生まれた育った家の茶の間にあったテレビから、自分の体内に取り込んだ。

あの小さなボックスには、栄養も毒素も両方詰め込まれていたが、なんとなく嗅ぎ分けて生きてきた。
お互いに還暦を迎えてもう少しいい付き合い方をしてみたいと思ったしだいである。