遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

14座制覇/エドゥルネ・パサバン

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ここ数日体調不良で、年に一度冬季にあるウィルスにやられた症状で、昨日は丸一日ベッドの中にいた。
臥せっていると、疲れ知らずの病気知らずの強靭な体力の持ち主がうらやましくなる。

山を背景の画像の女性は、強靭な体力の持ち主のスペインの登山家でエドゥルネ・パサバンという。
彼女を知ったのは、作家の角田光代バスクで彼女にインタビューしているドキュメンタリー番組だった。
このときすでにパサバンは、女性として初めて8000m以上の山にすべて登頂したキャリアを持っていた。

地球上には8000m以上の山が14座(意外と少ない)あるということも、
それを征服した人が意外に少ないということも、その番組がきっかけで知ることになった。
今現在、14座を制覇した人は彼女を含めて29人ということらしい。


エドゥルネ・パサバンの8000メートル峰登頂記録

2001年5月23日:エベレスト (8,848 m)
2002年5月16日:マカルー (8,465 m)
2002年10月5日:チョ・オユー (8,201 m)
2003年5月26日:ローツェ (8,516 m)
2003年7月19日:ガッシャーブルムII峰 (8,035 m)
2003年7月26日:ガッシャーブルムI峰 (8,068 m)
2004年7月26日:K2 (8,611 m)
2005年7月20日ナンガ・パルバット (8,125 m)
2007年7月12日:ブロード・ピーク (8,047 m)
2008年5月1日:ダウラギリ (8,167 m)
2008年10月5日:マナスル (8,156 m)
2009年5月18日:カンチェンジュンガ (8,598 m)
2010年4月17日:アンナプルナ (8,091 m)
2010年5月17日:シシャパンマ (8,027m)


パサバンの8000m以上の最初の登頂がエレベストというのが派手なのだが、
最後の2座の登頂は、日付から大急ぎのようすが見て取れる。
2010年は韓国の女性登山家呉銀善(オ・ウンソン)と14座完全制覇を競っていて、
実は呉に先に制覇されている(2010年4月27日:アンナプルナ登頂で達成)。
しかし、呉は過去のカンチェンジュンガの登頂に疑惑があり、14座制覇は認められていない。

日本人では、竹内洋岳が今年初制覇を成し遂げ、今日そのドキュメンタリーがNHKで放送される。

ちなみに女性でエベレストに初登頂したのは田部井淳子で、それは1975年のことであった。
初登頂というのは、絶対破られることのない記録で素晴らしいことである。

 
元気になれば山歩きでもしてみようかな、マラソン再開という道もあるし、海釣りも再開したいし…