遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

オリオン座の巨大なベテルギウスと「冬の大三角形」

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大相撲の放送が終わった18時ころから散歩に出ます。その時間帯だと、東の空の低い位置にオリオン座が確認できます。

上の画像は、ベテルギウス(オリオン座)とその東下のシリウス(大犬座)と東上に位置するプロキオン(小犬座)が作る正三角形、冬の大三角形

久々に会ったランチ仲間でいいかげんな星座談義。

友「夜のウォーキングは月がきれい。土曜日は新月後の薄い月がきれいだったなあ」

私「空気が澄んできて星もきれいになってきたな。星座は分かるか?」

友「わかるのはオリオン座だけ」

私「オリオン座の中のどれだったか、ものすごくでかい星(ベテルギウス)がある。
  太陽のでかさは分かるやろ、その太陽がピンポン玉の大きさだとしたら、
  その星(ベテルギウス)は、でかい石油タンクくらいある」

友「えっ、そんなに大きい」

私「めちゃ遠くにある星やから小さく見えるだけ。
  太陽は地球に光が届くのに8分かかるけど、オリオン座のその星は光が届くのに
  何万年もかかるんやから」

と、あやふやな会話を通り越して嘘八百を並べた会話。でも私たちには間違いは分からない、言ったもの勝ち。

以下は、そのあと自宅で調べた正しい情報。

オリオン座のベテルギウス」から地球へ光が届くのに624年かかる、何万年もかからなかった。
大きさについての太陽との比較は、ほぼ正しかった。

◆星の直径比較 
地球=12,756㎞
木星=142,984㎞
太陽=1,392,000㎞
ベテルギウス=14億㎞

直径だけだと、地球の約11倍が木星、約109倍が太陽の大きさ。そして太陽の1000倍の直径を持つのがベテルギウス

地球の大きさを直径1ミリの砂粒だとしたら、
木星はパチンコ玉(直径11ミリ)、
太陽ソフトボール(9.7センチ)くらいの大きさになる。
ソフトボールにくっついた小さな砂粒が、太陽と地球の関係になる。

そして、太陽の1000倍の直径を持つベテルギウスは、直径110メートルほどの巨大球体となる。その容積(70万㎥)は、東京ドーム(125万㎥)には届かないが、霞が関ビル(50万㎥)の1.4倍ほどになる。

もし太陽の有る位置にベテルギウスを置き換えたとすると、ベテルギウスの表層は、地球や火星を飲み込んで木星近くに届く巨大さだという。

人間なんてちっぽけなもんだ、という私たちの星座談義の結論だけは正論でありました。
以上、3年前の記事の再掲でした。