日本女子のマラソン神話は継続中であった。
尾崎好美は見事な銀メダルであった。
中国の選手は常に先頭を走る選手の後ろに付いて、効率的なレース運びで優勝したが、
尾崎はそんな駆け引きどこ吹く風で、立派なレースだった。
足が長くて、腰高で、Qちゃんを髣髴とさせるきれいなフォームで、
昨秋の東京国際女子マラソン優勝の実力を見せてくれた。
師匠の山下佐知子は、私の好きな女子であり指導者である。
強いけどしなやかな選手は、山下のような懐の深い指導者からしか生まれない。
師弟におめでとうを言いたい。
これまたお見事。
精鋭が集まった国際大会での上位入賞は、彼女たちの自信につながるだろう。
中学・高校と、駅伝で鍛えられた女子たちは、
世界の女子マラソン会で、常に上位の成績を残せている。
ボルトの記録を見るまでもなく、世界の男子を見ていると、
パワー系の種目で日本男子が今後メダルを取れる可能性は、
ますます薄くなってきた。
それに比べて、体格がコンパクトでもエネルギー効率が利点になるマラソンなどは、
まだまだ楽しみな競技であり続けられそうである。
ロンドン・オリンピックまで、日本女子マラソン勢は、世界に君臨し続けてほしいものである。
男子マラソンも、そろそろ復活してほしいものである。