遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

世界ふれあい街歩き

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いつも楽しみにしているNHKの紀行番組。

タイトルは「世界ふれあい街歩き」。


今日は、バルセロナの街をカメラが歩き、http://film.club.ne.jp/item/steadicam_sk2.html

真っ青な空の下、アントニオ・ガウディの作品群をたっぷり楽しませてくれた。


この番組は、そのタイトルのとおり、世界各地の街角を、

その世界各地は脈絡もなく登場するのであるが、

1回の放送で、ある都市のある地域を、

朝から夕方まで歩いて散策するという、

単純な企画の旅番組である。


散策の途中で、有名な建物や公演や通りがふんだんに用意されており、

そこには人々の暮らしがあり、そこにいる人やその暮らしぶりが面白い。


通りすがりのビジネスマンや、開店間際の店主や、

公園のベンチでくつろぐお年寄りや、どこからかやってきた観光客や、

長いお昼の休憩中の職人さんや、買い物帰りの主婦や、

犬と散歩中の紳士などに、番組スタッフが声を掛け、

その会話の交流が、楽しい。


先週は、ニューヨークのビレッジの街歩きだったが、

犬を散歩中のビリー・ジョエルと偶然出会った、

さすがにスタッフは声を掛けられなかったけれど、少し驚いた。


番組で紹介されるのは、いい感じの人たちがほとんどであり、

それを「編集のやらせ」と言えばそうなんだろうが、ともかくほんわかする。


番組のテーマソングも、実にのどかないい感じの曲であり、

ナレーションも、さすがはNHK、

(安いギャラで?)いい役者やタレントたちを起用している。



旅で街歩きをして、瞼に残るその光景がいつまでも思い出となるのであるが、

そんな疑似体験が、この番組を通じてできるのである。


毎回見るたびに、その街に行ってみたいと思ってしまう。