遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

嵯峨野散歩/小倉山

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朝から阪急電車に乗って、宝塚方面に散策に行くつもりでした。宝塚駅からひとつ手前が清荒神きよしこうじん)、さらに手前が売布神社(めふじんじゃ)、中山寺と続きまして、そのあたりを散策に行くつもりでしたが、人身事故で電車が止まったというYahooの鉄道運行メールが入ったため、京都の嵯峨嵐山に行くことにしました。

平日なのに日本各地からの観光客、外国人観光客、修学旅行生などで混雑する渡月橋界隈の喧騒を避けて、天龍寺から有名な竹林を抜けて小倉山の麓まで歩きました。

下の写真のように、小倉山はまだパステルカラー調の紅葉で、来るのが2週間ほど早かったようです。
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ご存じの通り、13世紀初頭(平安の終わり~鎌倉の初めころ)に藤原定家が小倉山荘で100人が詠んだ100首の和歌を選んだとされる「小倉百人一首」にその名を残す小倉山です。

また、この写真の下半分に広がる空き地のようなゆったりとしたスペースは、小豆(品種は大納言)の耕作地で、今は刈り取られた後のようです。
小豆のあんこは、小倉あんと呼ばれますが、この餡(あん)の発祥の地(9世紀前半)もご当地だと言われていて、「小倉あん」にその名を留めています。

ということで、美味しい小倉あんの入ったよもぎのひねり餅を茶店でいただいてきました。
(つづく)