遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「愚か者・バカ者どものくだらん選択」にいまだにたどり着かない自民党は何者?

安倍晋三は、頻繁に海外に出かけて外交政治を行っていて、昭恵の「次はヨーロッパのどこかにして」などというリクエストに応えて外遊先を決めていたような気もしますが、それは私の想像の域を出ないことです。

このたび、岸田首相の長男・翔太郎秘書官が首相の欧米歴訪に同行した際、公用車を使い、観光地などを訪問したと一部週刊誌で報じられていましたが、現首相は親子で外遊されていらっしゃるようで、それって公務なんでしょうかと今国会でも追及されているようです。

首相が自分で自分の息子に『子ども手当』を支給するみたいなものです。それも1000万円でしょう」と首相秘書官の年収1000万円(推定)に引っ掛けて陰口をたたかれているようです。

「首相が自分で自分の息子に子ども手当」が許されるのなら、今般自民党が所得制限なしで児童手当(ただし中学生まで)を支給しようとしていることも当然といえば当然な気もします。

31日の予算委員会で、立憲民主党長妻昭は「所得制限なしの支給は『バラマキだ』と(民主党政権時代に)相当な批判を受けた」とした上で、自民党内から児童手当の所得制限撤廃を求める意見が出ていることについて「反省と総括がなければ、信じられるわけない」と述べました。

2010年に民主党政権子ども手当法案の採決をした際に、自民党の議員に「愚か者めが、このくだらん選択をしたバカ者ども絶対忘れん」と痛烈な怒号を浴びせられた(当時長妻昭は厚労大臣)ことを取り上げて、いまそのことをどう反省しているのかと首相に質しました。

2010年のこの下品な「愚か者め」「バカども絶対忘れん」の声の主は丸川珠代で、私も「絶対忘れんぞ今の言葉、丸川珠代!」と心に誓いました。丸川は参議員の本会議場でも、鳩山由紀夫首相に向かって「ルーピー(愚か者)」と絶叫しています。

当時丸川はテレ朝のアナウンサーから参議院議員になって3年後くらいの時期で、自分の存在証明は政権与党に対する「愚か者」攻撃くらいだったわけで、いま動画を見てみると痛々しいものがあります。自民党の爺さん政治家に「行ってこい!」とそそのかされて突撃したのか、それとも自ら率先して行動したのか知りませんが、何の因果か今になっても蒸し返されています。

彼女の突撃精神が「愛い奴じゃ」と認められたのか、その後の閣僚への抜擢に繋がっているのかもしれません。

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長妻昭予算委員会で「これまで自民党は子育て政策にことごとく邪魔をしてきた」とNHKを通じて全国に訴えましたが、こういう攻め方を他の立憲民主党の諸君も見習ってもらいたいと強く思いました。

物わかりの良さと上品さを身にまとって、自分の選挙区の有権者に好印象を与えるための予算委員会ではないことを認識してもらいたいと思いました。立憲民主党の諸君はなりふり構わず、何と言われようとこの難局を切り拓くために尽力されたい。矛先がまだまだまだ丸くはないでしょうか?という気持ちです。

ということで、異次元と言うなら、児童手当は高校生にまで支給することが少子化対策のほんのスタートラインだということで、よろしくお願いしたいと思います。