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あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

史上初の意図的な原発への攻撃を実施したプーチン・ロシアに断固抗議します

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ウクライナにある欧州最大(世界で3番目の規模)の原子力発電所が、ロシア軍の攻撃により火災が発生しているようです。

当の原発は、ザポリージャ原子力発電所で、6基の原子炉でウクライナの5分の1の電力が供給可能な発電だそうです。

jp.reuters.com

各メディアが速報でこの火災のもようを伝えているほか、ウクライナのクレバ外相も、ロシア軍の総攻撃によりザポロジエ原発で火災が発生しているとツイートしたようで、「ロシア軍は、欧州最大のザポロジエ原発に全方向から砲撃している」とし、「火災がすでに発生している。爆発すればチェルノブイリ原発の10倍の被害が出る」と述べています。

ロシアはウクライナに侵略したことにより、各国による厳しい制裁を受け全人類から圧倒的な非難の声を浴び続けるなか、核兵器を使用するという最終段階の一歩手前のところ、大規模原発への意図的な攻撃に手を染めました。

人類が意図的に核攻撃をした歴史は、広島と長崎の原爆投下だけで、それ以外に核が使用された歴史はありません。

しかし、原発が意図的に攻撃されて核攻撃に近いリスクが原発国には潜在的にはあります。あろうことかそのまさかのリスクが顕在化したのが、このたびのウクライナ侵略でロシア軍によって実現されてしまいました。

不幸にも、1986年のチェルノブイリ原発事故で、死亡者が33人(間接的関連死亡者は4000人とされている)に達する大惨事にまみえたウクライナは、こんどは意図的な原発破壊行為に相まみえることになりました。

被害の状況はまだよく分かりませんが、ロシアは人類史上初めて原発を攻撃した国になり下がりました。その責任は、すべてロシア軍の最高司令官であるプーチンにあります。断じて許されない原発攻撃であります。まもなく朝を迎える米国がどんな態度表明をするのか、注目に値するところです。

プーチンと考えを同じくする人たちが日本にもいますが、彼らはひょっとすると「そりゃ原発があるなら構造物として攻撃されても仕方ない」とでも言いそうです。

この際ですが、日本はそんなリスクのある原発は稼働停止して、安全でエコでコストがかからない再生エネルギーを使った発電所に変えようではありませんか。

ということで、ウクライナに大規模な原発事故が起こらないことを祈るばかりであります。

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ザポリージャ原子力発電所の全容