福島原発の廃炉費用と賠償金81兆円

福島原発の廃炉や賠償などの処理費用は、少なく見積もっても35兆円から最大81兆円の規模だと、民間シンクタンクが試算したそうだ。

民間試算は81兆円 安倍政権「福島原発事故」処理22兆円のデタラメ

https://news.nifty.com/article/domestic/gendai/12136-215342/

これは、政府の発表した費用22兆円とはかなりの乖離がある。賠償も廃炉もせずに、コストはかからないとはまさにイカサマ政権である。

原発による発電コストは最も低いと言い続けているが、この81兆円の数字が目に入らぬかと、野党は国会で抗議してくれたまえ。原発は自然災害の前には、最も脆弱な人工物で、しかもいったん暴走しだすと止められない唯一の人工物なのだ。

3.11の原発事故で、日本は新たなステージ、つまり再生可能エネルギーによる発電技術の獲得ステージに進むべきだったのに、まだ老朽化した原発を再稼働するという暴挙に出ている。3.11の後にも巨大な直下型地震が発生したが、原発が停止中だったり震源地から遠く離れていただけの偶然が重なって何事もなかっただけのこと。

いったんすべての原発が止まったにもかかわらず、電気が不足したことはなかった。原発はなくす方向で全く問題はない。

そもそも、使用済み核燃料の廃棄処理さえままならないというお粗末な原子力推進事業なのだから、核のゴミは溜まり続けていて1gも処理されていない。

被爆国であり、地震国であり、自然災害に脆弱な国である我が国こそ、再生可能エネルギーによる地球にやさしい発電網を確立すべきである。日本の技術力なら間違いなくいいものができるはずである。