遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

広島の祈りと「核査察」を受ける日本

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8月6日、広島の原爆忌関連でこの画像をご紹介。

原爆が投下された時刻に歩みを止めて黙とうをする市民。原爆ドームの鉄骨越しに市民の祈る姿がとても美しい。広島ならではの一枚。合掌。

広島から帰ったオバマ大統領は、「核の先制不使用」(核攻撃を受けないかぎりは先に核兵器を使用しない)宣言を含めた核軍縮策を検討し始めていると、7月にワシントンポストが伝えた。

それを受けて、中国や北朝鮮に怯える日本政府はこれに反対している。外務省幹部は、「『核の先制不使用』なんて、そもそもまったくナンセンス。宣言することなんてないですよ、絶対に。日米安保が成り立たなくなる」とこれを補強するコメントを発しているようだ。

核の先制不使用は、中国や北朝鮮をけん制するためのものでもある。それが核保有国同士の「核抑止力」にもつながるのに理解したがらない日本政府。
原爆記念式典で口先だけの核兵器廃絶を語る安倍。「核軍縮」という概念が存在しないわが国の大うそ付きの代表である。

原発で経験を積んで、いつか核保有国になろうとしているようだが、かつて悪の枢軸国だったことをもう忘れているようである。そのうち「核査察」を受ける側の国になり下がるのか。

「70年経って日本はもう大丈夫だ、戦争なんて始めない」というような国際的認知はいまだにない。むしろ「日本は危険だ」という認識になっている、現政権のせいで。

いつまでたっても懲りない国だ。