この動画には以下のようなことが分かりやすくまとめられている。
◆強くて長い揺れを感じたら、津波が発生すると思いなさい。
◆高潮や高波と津波はまったく違う性質のものです。
◆8分以内に、車を降りて高台に「足」で非難しなさい。
◆それらはどこにあるか知っていますか?
◆そこに行きつく道を知っていますか?
要するに津波から生き延びるサバイバル・ビデオである。
大きな防波堤など新規に造らないし、造ってもきりがないこともわかってらっしゃる「大人の自治体」である。
防波堤は造らないが、大きな強い揺れから何とかして8分以内に安全地帯へ住民を誘導できるように、ビデオなどで呼びかけているのだ。
何百億円もかけてスーパー堤防を作ってハイおしまい行政と、少しでも高いところへ市民を誘導して命を救おうと日ごろから準備している行政では、どちらが多く津波から人命を救助できるか。クイズが苦手の安倍首相でもわかるのではないのだろうか。
原発事故から逃げるには8分では足らない。1万年は逃げ回らなくてはならないのである。
4月6日、川内原発の運転差し止めの即時抗告審は、福岡高裁は住民側の申し立てを退けた。川内市は、目先の経済効果に目がくらんで原発を建設したが、富裕層が住んでいそうな鎌倉や逗子市に原発は絶対建設されないだろう。川内の原発賛成派市民たちは、自分たちが危険物を背負い込まされ差別されていることに気づいていないのだろうか。