遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

井山裕太四冠とアニメ「ヒカルの碁」

f:id:toship-asobi:20211111103724j:plain

久しぶりに囲碁井山裕太(32)の記事を書きます。

先日、第46期囲碁名人戦の7番勝負の第7局が終わって井山名人がタイトルを防衛しました。
井山は2勝3敗から2連勝してタイトルを防衛しましたが、一力遼(24)はあと一歩で井山の壁を越えることはできませんでした。

この防衛で井山裕太は引き続き、本因坊棋聖・名人・碁聖の四冠を保持していることになります。また現在、王座戦の挑戦者として、芝野虎丸王座(22)と5番勝負の最中で、現在1勝を挙げた井山がリードしているところです。

井山はすでにやり残したことがないほど充実した囲碁棋士としてのキャリアを積み重ねていますが、今年の2月に初めてのお子さんが誕生されたそうで、パパの活躍をお子さんが理解できる年頃になるまでは、第一線で活躍したいところでしょうね。私も引き続き応援し続けていきます。

ところで、2001年から放送されていたアニメヒカルの碁を、我が家では20年後の今見始めました。全75話もありますが、私はNetflixで見ていて、ほかにAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスで視聴できるようです。1話当たり20分と短いので、ストレスなく見られます。現時点(28話)でヒカルはまだ中学2年生でまだプロの卵ですので、残り3分の2の50話ほどでヒカルがどのように成長するのか楽しみです。

26話のエピローグ特集では棋士になったばかりの井山裕太(当時中学1年)が登場し、「タイトルを取りたい、世界的な棋士になりたい」という抱負を語っていました。その未来の抱負を実現させているところが見事です。中1ですでにプロ棋士の井山はすごいと思うのですが、興味本位に「ヒカルの碁」を見ていても囲碁を支える底辺が分ってきて、ワールドワイドの囲碁の世界は大変な世界だと認識できます。

ヒカルの碁」を見て囲碁に興味を覚え、実際にプロになった少年少女が存在しますので、広い意味での教養を育む文化・学術・芸術をないがしろにしてはいけない証左をここでも見てとれます。

どんな世界でも同じでしょうが、上には上がいるもので「ヒカルの碁」にも少なからず天才少年たちやプロのタイトルホルダーが登場してきますが、実際にアニメのキャラクターを凌駕するような人物(井山や、将棋の藤井聡太や、野球の大谷翔平など)が出現してくるというのが何とも素晴らしい現実世界であります。

長く生きていると素晴らしい人に出会えることをうれしく思うきょうこの頃であります。

f:id:toship-asobi:20211111105146p:plain

f:id:toship-asobi:20211111104938j:plain