遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

日大の理事会に付ける薬はない

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昨日の日本大学の理事会では、例の悪質タックル問題が議題に上ることはなかったというニュース。日大の理事会に付ける薬はない。

理事長の顔が見てみたいと思ったら、なんと田中英寿だった。

田中は、私が子どもの頃の学生横綱で、アマチュア横綱にも何度かなっているお方。身体はそんなに大きくなかったが、巧くて強くてアマチュア史上屈指の大横綱だった。日大の一年下に大相撲の横綱を張った輪島がいる。

田中英寿(学生横綱からのちに日大監督)を頂点とした日大相撲部の黄金時代が築かれた歴史を、私は子どもの頃から見ていたし、日大相撲部のファンの一人だった。ただし、今回の田中理事長および理事会の無責任さをもって、ファンを返上した。

その田中理事長の右腕が、アメフト部の内田監督のようだ。内田監督は人事担当の常務理事を勤めているようで、日大理事会のこのツートップ体制が、諸悪の根源のような気がする。

今日、関西に入った内田監督は、関西学院大学に謝罪に行ったようで、帰りの伊丹空港での記者会見がニュースになっていた。

その映像を見るなりうちの妻「ネクタイの色!?」。

おしゃれなピンク系のネクタイを締めていた内田監督、妻に言わせれば「詫びを入れに行くのにふさわしい色か?」だ。

しかも、関西学院を「かんさいがくいん」と誤った読みかたをしていた。何年関学と闘っているのだ?

「今回の件で、責任はすべて私にあります」と深々と頭を下げていたが、それがどうした謝罪である。
「今回は私が指示した不祥事です。申し訳ありません」じゃないか?

「当該選手はSNSで叩かれ憔悴している」ではなく、「監督である私の指示で、やってしまったことがあまりにも反響が多くて当該選手は愕然としている」じゃないか?
選手を守ってやるのが、監督の最も優先すべき役目ではないか?

日大理事会は、存続の危機が訪れている。民間企業ならツートップは辞任して、第三者による徹底した内部調査を実施すべきだろう。そのうえで、優秀な選手たちを抱えるアメフト部を再建すべきだ。日大の多くの学生やOBも、私の意見に賛成してくれるだろう。