遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

望まれる新「日大丸」の進水/悪質タックル

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今日のタックル事件の日大選手の記者会見と質疑応答。その一部始終を見たが、20歳のうら若き若者が立派な態度だった。

やってしまったことは、これから取り戻せるのでしっかり生きて行ってほしい。彼なら立ち直って生きていけそうだ、大丈夫そうだ。記者たちの質問に、訥々と一生懸命に答える彼を見ていて、偉いなあと胸が詰まる思いだった。クズみたいな監督のいい加減な態度と対極ではないか。

あの選手は、2018年の大きな国際大会の日本代表に選出されていたにもかかわらず、なぜか監督にその国際試合に参加させないと言われ、練習や試合から干されていたという。そして、「試合に出たいなら関学のQBを潰せ」と指示されたと明言した。試合直前に、コーチにもそのことを念を押されたと証言した。

それにしても、事件前の監督のコーチなども使ったイジメ・パワハラは度が過ぎる。

これは、中学校のレベルなら、先生といじめっ子によるイジメだし、やくざなら、親分と若頭に抗争相手の組長の命(タマ)取って来いと放たれる鉄砲玉(新人やくざ)だ。軍隊なら、司令官と上官に志願させられ、敵艦に突っ込んでいった神風特攻隊で、現内閣なら、安倍と昭恵のために嘘八百を並べる弱虫でかわいそうな小役人だ。

被害者の生徒の親から被害届が出て、大阪府警などで今後捜査が始まるのだろうが、日大はアメフト部監督の辞職だけでなく、もっと大きなところで世間の強い風に吹かれることになろうかと思う。沖に出るまでに、あるいは帆を上げる前に何とかしておくべきだったのに、「日大丸」は大変な航海に出た。

こうなれば、日大の教職員組合や賢明なる学生やOBの手で、新しい「日大丸」を造り直した方がよさそうだ。